運命の時間・後編 現代編

るーみっくわーるど流愛の小説を犬かごで表現。Another Story Inuyasya.もうひとつの犬夜叉物語!

*Part 1 Part 2 Part 3 Part 4 Part 5 Part 6 Part 7 □□

Part 1  

*ここでの話の設定=犬夜叉は完全な人間状態で白髪ヘアー。

*タイムパラドックス=現代または未来又は過去を時間移動、自由に移動出来るかどうかは人それぞれ

 

 

 

ここは現代の河原
新緑の季節だけあって、草の色がとてもいい
この場所へ
ふたりは抱き合った形で、コンクリートの橋の下に出現した 
犬夜叉とかごめ。
この時犬夜叉だけは気絶していた。
かごめは上体を起こし辺りを見回す。
とりあえず犬夜叉に膝枕をさせて

「タイムパラドックスしたのは、あたしのチカラ(超能力)だったんだ!。」
この時、
かごめは 初めて自分に超能力があった事を知った。
ついさっきまでいた戦乱の場所と違い、ここは平和そのもの
「あーーっ争いがないって事は良いことだわー。」
だけど感傷にひたっている場合ではない、
「こんなとこ誰かに見られたら大変だわ!。」
「とにかくこいつを自宅へ運ばなきゃ。」

 

 

かごめは犬夜叉をかついで、誰にも見られずになんとか自分の部屋に運び込むことに成功。


自分のベットに寝かせ、彼の服を上半分脱がして、体の至る所にあるキズを手当してあげた。

 

 

 

ようやく犬夜叉は目覚めた。
「犬夜叉 やっと気が付いたのね 。」
「おっ かごめじゃねえか!んっ?。」
自分が上半身もろ肌になっている事に気が付いた。
「か〜ごめ〜〜っ。」
犬夜叉が変な声で言うもんだから、かごめは傷の手当の手を止めた。

そして顔をそらしながら言った、
「なっ何その声、あたし そんな言われ方される様なコトした覚えはないわ!。」

すぐに犬夜叉は言葉をきりかえした。
「とぼけんなよ〜〜。」
「おめえって大胆な女なんだなあ〜〜っ!昼間っから色事しようなんてよおーー!?。」

犬夜叉に誤解されている。
「ばっ ばかな事言わないで、違うわよ これは!。」
かごめは顔を赤くして言い訳した。

 

 


突然犬夜叉はかごめの手を引っ張り、強引に自分の方に引き寄せようとした!
そして更に、ぐいーーっとかごめの手を引っ張った!
「おめえさえ良ければ、俺はいつでもお前を受け入れる準備は出来ているぜ!!?。」


さらに犬夜叉の誤解が増加した。


かごめは彼の顔を手の平で押さえ込んで抵抗した。
「何考えてんのあんたは?、離して!。」
「わかった。」犬夜叉は手を離した。
かごめは彼から離れる事が出来た。
「あなたの傷の手当が出来ないじゃないの、ばかっ!。」
強く言った。

「今のは冗談だ、悪かったなかごめ。」
「もーう、今のはきつかったわよ!。」
「わりい、おめえが元気無かったからよ、それで・・・・・・。」
「えっ!?・・・・・。」かごめは少し顔が赤くなった。

Part 2  

 

「ばっ・・。」
「どうしたかごめ?。」
かごめは突然包帯を犬夜叉の顔に投げつけた!
「てっ・・・・・!。」
「ばか やってると、もうキズの手当やめちゃうわよ!。」
かごめは顔が赤くなりながらもふてくされている

「なんでえ 傷の手当だけか、そんならさっさとやってくれ!。」
こちらもふてくされた表情。
かごめは、
「やっとわかってくれたようね、少しは感謝してよ あたしに!。」
犬夜叉は顔をそらして無言状態。
キズの手当が再開した。

「それにしても、あんたの体って刀の傷の数がスゴイわね!。」
「あったりめえよ、毎日敵と戦ってるから当然だぜ!。」
やっとかごめに口を聞いてくれた。

 

 

 



「この丸いのは弓矢の刺し傷のようね・・・。」


傷の手当は順調良く進んでいった。

その時かごめは、犬夜叉のお腹に あるものを発見した。

そして不思議そうに彼に質問してみた。

「ここの傷の事なんだけど、これだけはとても綺麗な切り口ねえ?しかもきれいに縫い目がそろっていて、随分古いようなんだけど・・??。」

この質問に、犬夜叉はあっさりと答えた。
「ああこれか?これは盲腸の傷・・・。」


この驚くべき回答にかごめは仰天した!!


「何 驚いてんだかごめ?。」と 平然としている。
「も・・・盲腸って・・・!?!。」

かごめの方は乱れている。

「それにあなた、戦国時代の人間のくせに、あたしの部屋を見て全然驚いていないわよね、なぜなの?。」
かごめは おそるおそる近づきながら質問をした。
犬夜叉は平然とした表情で
「俺が以前暮らしていた所に似ているからな。」
これにかごめは
「・・・・・!。」
「あなた・・・もしかして・・犬くん(犬千代=いぬちよ)なの?。」
すると犬夜叉は
「それ、俺のガキの頃の名前だけど、それがどうかしたのか?。」
かごめは犬夜叉に更に近づいて

 


「・・・・・・・・・。」

 

「犬くんに間違いないわ!。」かごめは確信した

 


かごめの目には感動の涙が・・・
犬夜叉は「お  おいどうしたんだかごめ?。」

かごめは手でかるく涙を拭いて

そして

うれしさのあまりベットに横たわっている犬夜叉に、自分から抱きついた!
「逢いたかった〜〜っ、戦国時代で死んでしまったのかと思ってたのよ〜〜っ!。」


犬夜叉は両手をやさしく かごめの体にまわして

「おいおい そんなに感動するコトねえだろ?。」
「俺さまはこのとうりたくましく生きてるぜ!。」

かごめは
「うれしい〜〜〜っ!。」
犬夜叉は「えっ!!?。」
この時、かごめは自分が今何をやっているのか
ようやく気が付いた。
「やだっ、あたしったら・・・。」
かごめは顔が真っ赤だ!

Part 3  

 

再び ベットに横になっている犬夜叉から急いで離れた。
何かをしようとしたが、頭の中が真っ白なので全然思いつかない、何もできない。
2人は固まった状態になっている
かごめは目のやり場が無くなったので顔を犬夜叉からそらした
その時救急箱が目に入った
「きゅうきゅう・ば・こ・?・・・。」
「はっ・・、あたしなにやってんだろ・・・・・・・!。」

おかげでようやく冷静に戻ることが出来た。
新しい包帯を救急箱から取り出して
中断した手当を再 再開しようとした。



すると犬夜叉が
「おせえんだよ・。」
かごめは
「えっ・・?。」
「感動するのはお前の勝手だが、手当は早く済ませてくれ。」
犬夜叉はおおきな態度
これを見たかごめは、顔から恥じらいの表情が消えた
そして機嫌が悪くなった
「人にやってもらっててそれはないでしょ?。」
強い口調!

以前なら犬夜叉の性格上、ここで口論になるはずだけど、表情を変えずに静かにしゃべり出した
「・・・・早く済ませて、村に戻らねえと・・・・・、早く楓ババアのとこ(楓の村)に戻らないと・・・・・、あいつら俺が居ないとどうしょうもないからなあ〜〜〜。」

 

この言葉を聞いて
かごめは重大な課題があることに気が付いた。

  1. やっとの思いで命がけで戦国時代から現代へ戻ってきたのは良いのだが、戦国で暮らしていた犬夜叉が実は現代人で 、
    逆に 現代人とばかり思っていた かごめ が戦国の人間だった事が判明してしまった事。

  2. 二人は過去と未来で起こった大火災と、本人は今日まで気付かなかった かごめ の超能力により、お互いが子供の頃に時を越えて跳ばされてしまった訳で、
    犬夜叉の場合はかごめと一緒にいるところを、大火災にみまわれたからそうなったのであろう。

  3. よって1.と2.の理由があるから、このまま犬夜叉を現代に住まわせても良さそうなものだが・・・・

  4. だけど物事はそう簡単にはこぶものではない!

 

 

かごめの頭には、現代で暮らす犬夜叉の、不安的想像図が浮かんだ


*現代の公園にて*

「おーいかごめーっ、こっち来いよ いいもんあるぞ!。」
「なに犬夜叉?。」
「あっ公園でたき火しちゃいけないのよ!。」
「そおなのか?わりい 後で消しとくから!。」
「んも〜〜っ、頼むわよ犬夜叉。」

「それにしても良い匂いね、肉でも焼いてんの?でもあなたに肉を買えるだけのお金なんて渡した覚えはないんだけど?。」
「もしかして、親切なお肉屋さんからタダでもらったの?。」
「もらってねえよ。」
「だったら、まさか 盗んだんじゃ・・・!?。」
「盗んでねえよ、かごめがダメだと言ったからな!。」

「だとしたら・・・?。」

「おう、かごめ、肉焼けたぞ、お前も食え!。」
「あ  うん、ありがとう。」
「う〜〜〜ん良い匂い、おいしそ〜〜っ!。」
「そーか気に入ってくれたか!がこめがもっと欲しいってんならもっと獲ってきてやるぞ、!。」
「その辺にたくさんいる 灰色と白が混ざった鳥をな!。」
「うん お願いするわ・・・へっ・・?。」
「げっっ!それってまさか ハト !?!。」
「うげげーーっ!!。」

 

 



という いやな想像をしてしまった。

「は〜〜〜〜〜っ。こいつならやりかねないわ!」
「それに、もし ペットショップの前で、トカゲやハムスターが欲しい食べたい なんて駄々をこねられたら たまんないわ!。」
ため息をついた。

かごめ はともかく、犬夜叉の場合、
小さい頃から戦国の生活に慣れきっているので
今さら現代の生活に順応させるのには無理がある、
「こいつ野蛮に育っているからぁ・・・・・!。」
それに、彼がお世話になった村には、犬夜叉がいないと外敵にやられてしまう 全滅させられる危険がある!
「だから、何とかして戦国時代に戻さなくては・・・。」
でもそうなると彼の現代の両親の問題が・・・

「あたしどうしたらいいの・・・・・?。」かごめは悩んだ
何か良い考えはないものか

 

Part 4  

 

かごめは部屋の壁とか天上を見たが
「こんなことしていても良い考えが浮かぶ訳 ないわよねえ〜〜。」
「窓の外を見たって 別に何かが変わるワケじゃあるまいし・・・。」
かごめはため息を軽くついた

すると犬夜叉が
「かごめーー何ため息つきながら辺りを見回してんだあ〜?。」
「悩んでばっかいると、胃袋に悪りいぞ。」
「それにおめえは女だから アレが ああなって 具合悪くなるぞお〜〜・。」

これを聞いてかごめは
「えっ・・!。」
急に顔が赤くなった、そして・・
ぼふっ!!![擬音]
かごめは犬夜叉が使っていた枕を勢い良く抜き取って
それを犬夜叉の顔にぶつけた!
「バカッ!こんな時に恥ずかしい事言わないでっ!。」
「それに男のあんたが 何でそんなコト知ってんのよ この変態!。」
かごめは犬夜叉の顔に何度も枕をぶつけた後、上から押さえつけた




犬夜叉は

「わりい わーーった、だから やめろって・・おいっ、かごめえ〜〜〜〜〜っっ ちゃん!。」
かごめの態度は変わらない
「・・・・・・じゃなかった、かごめ様あ〜〜〜っっ!。」
犬夜叉は許し乞いをした。
かごめは
「何が かごめ様あ〜〜〜っっ!  よ、・・・。」
「ったくう〜〜っ、一体誰のせいで こんなに悩んでいると思ってんのよお〜〜。」
「ふう〜〜っ!。」
かごめのため息が大きくなった
枕を押さえつけている手を、やっと緩めた。

犬夜叉は
「ふう〜〜っ!息が止まるかと思っ・・・。」
これを聞いたかごめは とっても 恐〜〜い表情で
「あたしの真似言わないでくれる?!。」
と 重〜〜い口調
「はいっ かごめ・・・様・・・。」
犬夜叉は弱い口調で返事をした、フリーズしている。

静かになったのでやっと落ち着いて考えられると思ったかごめは
「なんとかして犬くん(犬千代=犬夜叉)をどうするか考えなくっちゃ!。」
「う〜〜ん・・・。」

まだこれでは答えが出ない

 

 

すると、今まで静かにしていた犬夜叉が
「わりいけどよお、これ以上おめえのため息につき合っている暇はねえんだ。そろそろ行かせてもらうぜ。」
犬夜叉は上体を起こした
「なんとか体が動くようだな、この程度であれば・・・問題ないだろう・・、よしっ!。」
「もうキズの手当は止めてくれていいぜ、ありがとうな かごめ!。」
一見なにげない言葉だが、かごめにとっては 少しだけ心を動かされる程の力があった、
あの 強引で一方的な犬夜叉が かごめに対して感謝の言葉を言ってくれたからである。


かごめは嬉しくなった
「ありがとうな かごめ ・・・・・って。」
「そんな・・・あたしはただ・・当然のコトをしただけだから・・・その・・つまり・・・ぃ、ああ〜・・・恥ずかしい・・。」

この様にかごめが恥じらいでいたら、この隙に犬夜叉がベッドから降りようとした。
だけど彼の体の動きが不自然 というか 擬こちなく スローだ。
あの戦国最強最悪の大盗賊 奈落 に直接攻撃を受けまくったうえ、大火災の猛烈な熱風を浴びたワケだから、そんなに早くダメージが回復する訳がない。


これを見たかごめはあわてて彼の腕をつかんで止めた。
「・・・・えっ?!。」
「ちょちょっと待ってよ犬夜叉、まだ行っちゃダメよ。」
犬夜叉は
「待てねえよ、早く行かなきゃ・・。」
「またなくちゃダメなの、今のあなたは!。」
かごめは説得をしたが犬夜叉は
「そんな暇はねえんだよ、かごめがなんと言おうと待つ訳にはいかねえんだよ!。」
「なんで待つ訳にはいかないのよ?。」

 


犬夜叉は斜め反対方向に首を向けて

「・・・・・楓ババア達が心配なんだよ、さっき俺が言ったコト忘れっちまったのかよかごめ!?。」
かごめはベッドに腰を降ろして壁の方向を向いている犬夜叉に言い返した
「・・・あ・・ああ・・そう言ったの覚えてるけど。」
「誰かから攻撃でもされるという事なの?。」
「そのとおりだ、・・奈落・・の事だ、あのクソッタレ大盗賊野郎の事だ!。」
「奈落・・って、。」
「死んだわ・・・・・。」
犬夜叉は
「死んだ・・って・・、そんなコトあり得るか?。」


かごめは顔を犬夜叉のほうに近づけるようにして

「・・・・のはずよ!。」

「だって、あんなに凄い大火災だったのよ、人間なんかひとたまりもないわよ。」
「、火のまわりが凄く早かったから、例え地面に穴を掘ってその中に入ったり、水の中に入ってやり過ごそうとしても、温度が高すぎるし 、だいたい空気が無くなるから 、あんな所に長くいると、あっという間にみい〜んなあの世行きになっちゃうわよ!確実に!。」
詳しく犬夜叉に解説付きで言い返した。

 

犬夜叉は
「そおか?。」
「そのとおりよ、だから心配ないわ犬夜叉!。」
この回答に犬夜叉は、顔をかごめの方に向けた、そして
「・・だとしても、盗賊には手下っていうもんがお〜っそろしい数がいるんだぜ、特に奈落の場合は!。」
「あの火災で全滅したとはとても思えねえ、残党共が いつ楓ババアの村を襲うか分からねえからな。」

 

 

「・・・。」

 


「そ そうよねえ・・・・・かもしれないわよねえ・・・。」
「だろ・・・かごめ?だから急ぐんだ!。」
「・・・・・う・・うん・・・。」
「でもね、もう少し待って、もうちょっと手当をすればなんとかなるから・・・と思う。」
「急いでするからさあ、ほんのちょっとだけ我慢してね、ねっ。それぐらい待ってくれるでしょ?」
かごめは犬夜叉の左手を両手で握って言い寄った
この行為に犬夜叉は
「わーーった、すぐに終わるんだな?急いで終わらせてくれ!。」
やっとキズの手当が再開できた

が・・・
いつの間にか2人の体がくっついて、お互いの顔が至近距離状態になっていた!
かごめは
「わわっ!いつの間に!?。」
「あなたの質問に答えていただけよ、それだけなんだから!、変な気をおこさないでね!?。」
あわてたかごめは 恥ずかしさのあまり 少し意味のわからない言葉になった。

つづく。

 

Part 5 Part 6 Part 7 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**更新**  **↓2003/01/31 **↓2003/02/10 **↓2003/02/24 **2003/03/20(木)

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