運命の時間・中編 戦国編2


るーみっくわーるど流愛の小説を犬かごで表現。
Another Story Inuyasya.もうひとつの犬夜叉物語!**2006/05/09(火)

Part 1 Part 2 Part 3 Part 4 Part 5 Part 6 Part 7 Part 8 Part 9追加(C)かおp(^-^)qアニ☆ランド Part 10 Part 11 Part 12 □□ 

(C)かおp(^-^)qアニ☆ランドcommentary

*ここでの話の設定=犬夜叉は完全な人間状態で白髪ヘアー。

*タイムパラドックス=現代または未来又は過去を時間移動、自由に移動出来るかどうかは人それぞれ

(C)かおp(^-^)qアニ☆ランドmain character

日暮かごめ=17歳高校生
犬千代=かごめの近所の保育園児6歳
犬夜叉=戦国時代の少年戦士
奈 落=戦国時代の大盗賊の頭、
楓   =戦国時代の楓の村の巫女で村長23歳
桔 梗=戦国時代の巫女
蛮 骨=戦国時代のやとわれ少年兵のリーダー
蛇 骨=戦国時代のやとわれ少年兵

弥 勒=旅の若い坊主、おにぎりとXXXが好き
女の子=かごめという名前らしい、りん とそっくり 

Story

Part 1

かごめは逃げた
息を切らしながら全力で
「はあはあ・・!。」
「あっあそこは・・!。」
この村の入り口にやってきた!
更によく見ると、向こうには森が!!
「あそこに逃げ込めば!。」
「そこに入り込みさえすれば、あんなイヤな奴から(犬夜叉のコト)逃れる事が出来る。」
「少し距離はあるけど、あたしの脚力ならなんとかなる!。」
「もうすこし、もうちょっと頑張れば・・・・。」
「・・たどり着く。」
「自由にたどり着くコトが出来るんだ!。」
「はやく着きたい、あたしが鳥だったらあっという間に着いちゃうんだけど、。」

「でも。」
「森に入ってしまえば、鳥が空を自由に飛ぶように あたしも自由になれる。」
「形は違うけど、鳥になったのと同じカンジ!。」
「もうちょっと・・。」
「あともうちょっとであたしは鳥になれる!。」

かごめは森の中に入った
犬夜叉にはまだ追いつかれてはいない
後ろを振り返ったがだれも見えない

「やった・・!。」
「あいつ(犬夜叉)に捕まらないようにもっと森の中へいかなくっちゃ!。」
休まずに走り続けた
たくさんの木や草があるのでまっすぐは進めないけど
そんなの気になっていない

しばらくすると、広ーーい場所に出た
岩だらけで アップダウンがはげしい地形になっている
「えっ・・?。」
「もう森が終わり??。」
残念そう
でもよーーく見ると見覚えのあるものが!
「壊れた刀や弓矢やバラバラになった鎧がたくさん散らばっている。」
「いたるところに!。」
「死体は見あたらないけど・・。」
「もしかしてここは・・!?。」
「あたしがこの時代にやって来た場所!!。」

「たしか・・・。」
「どこかの小説でわぁ〜〜。」
「タイムスリップした場合は、その場所に同じ状況でいれば(戻れば)現代に帰れる・・と書いてあった。」
「それが本当なら〜あたしも・・・・・!。」

かごめには希望が出てきた
どうやら 以前読んだ小説を信じているようだ

「今日の天気も昨日と同じ晴れ。」
「これなら大丈夫!同じ場所に行けば〜。」
「〜現代に帰れる・・!。」
うれしい笑顔になった

岩だらけで歩きにくいけど その場所を探す

その時
「・・現代に帰る・・?!。」
「・・あっっ!・・。」
かごめは大事な事を思い出した

「そうだ・・犬千代くんのコト忘れてた!。」
「どこへ行ってしまったんだろ?。」
「あたしがこの時代に来た時や、この近くの村(楓の村)には居なかった・・(村の一部しか見てないけど)。」
「一緒にとばされなかったのかな?。」
「探したいんだけど・・、あいつ(犬夜叉)が・・!。」
困った!!

かごめの足が止まった
犬千代くん(一緒にタイムスリップしたらしい少年)の事が気になるから

ブルーな気分になっていると

「えっ・・?。」
「まさか・・??。」
「なんで???。」

偶然にも 昨日襲われた連中に出会ってしまった!

かごめを見た野盗達は
「あーーっ てめえは昨日の変な服を着た おんな!!。」

かごめは大ピンチ!
かごめの心の声=「どうしよう!?。」
かごめの心の声=「4d¥tof〜〜後ろからは犬夜叉が追いかけて来るし・・・。」
かごめの心の声=「s@4imw@gue〜〜どうにもできない!。」

動けない 3人の野盗達がどんどん近づいてくる

かごめは天を見た

祈った
「ああ〜〜神様 仏様 マリア様 アラーの神様 以下略!。」
どーしましょ?!
「・・〜って どう見てもこの状況は ダメだあ!。」

Part 2 

野盗達がかごめの所まで来てしまった
腕を捕まれた!
「ああ〜っダメェ〜ッ、〜〜!。」
「にげられないっ。」

すると
「ちょっとあんた、こんなトコに1人でいたらあぶねえぞ、奈落の手下に襲われたら大変だ!。」
予想外の声をかけられたのでビックリ
かごめは
「えっ??。」

実は
昨日の3人の野盗(奈落の手下)だと思ってたら
楓の村の住人 西前達だった。
サムライの鎧を着ていたので勘違いしてしまったようだ(声まで聞き違えてしまった;;;)

「あーびっくりした、寿命縮まっちゃったらどーするのよ?。」
かごめは文句を言いながらも 安心した

「わしらと一緒に早く村に戻るだ。」
「そうね〜昨日あんな事になっちゃったから〜〜。」
「そんなら早くするべ。」
「でもちょっと待ってちょうだい。」
村人の西前=「?。」
「戻れないのよ。」
「、あたしにはやるコトが・・・。」

悩んでいると岩の丘の上から声が
「何考えてんだてめえは(かごめ)、そいつら言うとおりさっさと村に戻らねえと危険だぜ!。」
かごめは振り返った
「あっ犬夜叉!?。」
犬夜叉はかごめにやっと追いついた

そして素早く近づいて
右手をかごめの肩に軽く置いて
「考えてるヒマは無い、さっさと帰るぞ!。」

かごめは
「そんな〜〜〜。」
「あたし自分の家に帰りたい。」
「はぐれてしまった犬千代くんも探さなきゃ!。」
鎖を引っ張ってもなかなかそこを動こうとしない犬のようにその場でふんばった、動こうとしなかった

「強情なやつだなお前は?。」
「今の状況をよく考えろよな。」
「無理なんだよ。」
「家に帰るのと、犬千代ってやつ探すのあきらめろ!。」

「なんで〜?犬夜叉はいいかもしれないけど 諦められないよ〜。」

これに困った犬夜叉は
「強情してれば物事がすべて解決すると思ったら 間違いだぜ!。」
「そんなコトばっかしてると、。」
「楓ばばあのように 早く歳をとってしまうぜ!。」

村人の西前=
「おっおい犬夜叉、いくらこの場に楓さまがいないからって そんな事言うもんじゃないぞ・・・。」
「ケッ かまわねえって、事実だからしょうがねえだろ!?。」

「シュッ!!。」

犬夜叉の頭の髪の毛を引っかけて矢が飛んでいった!

犬夜叉=「あっ!?!。」
「わしはまだ歳はとってないぞ犬夜叉、あれほど言ったのにまだわからぬのか!?。」
楓が破魔矢で犬夜叉を狙っていた

村人の西前達=「いつの間に楓さまが?。」
犬夜叉=「くそっ、聞かれていたか!。」

楓はみんなの所にやって来て

「どんな理由があるか解らないが、かごめ とか申したな、今日のところはワシの村にいたほうが良いぞ。」
「えっ もう あたしの名前知っててくれてる?。」
「うむ わしは村長だからな、ついでに巫女でもあるし。」
「さあ、こんな所に長居はダメだ、皆の者 戻るぞ!。」
村人の西前達=「へい!。」
犬夜叉=「ケッ・・・・・!!。」

みんなは楓の村に向かった
かごめと犬夜叉だけは不満な表情をしている
ただし、2人の理由はおおきく違うけど
犬夜叉の場合 自分の手でかごめを村に連れ帰る事が出来なかったから・・だろう」

次の日

朝日がまぶしい

かごめ・犬夜叉・楓 が村の門の前に集合している
かごめだけなんだか寝不足みたい
彼女は楓の家に泊めてもらったのに?
「あ〜〜〜なんでだろーー、眠い〜〜〜っ、ちゃんとした所だったのに、板間の上に着物をかぶって寝なきゃいけないからなのかな〜〜?下が堅いし。」
「最初の干し草の上の方が良かったな〜〜。」

かごめがブツブツ独り言してると イキナリ楓が

「犬夜叉!、かごめの捜し物を手伝ってやってくれ!。」
「はあ?。」
「なんでオレがしなきゃなんねえんだよ!?。」
「おぬしが かごめを連れてきたからだ。」
「理由になってねえ、やなこった!。」
犬夜叉は断った

すると
「ならばこの私が協力しようではありませんか!。」
いきなり若い旅の僧侶が申し出た

みんな=「誰?。」
「私は弥勒という旅の僧侶です。」
「お困り事はぜひこのわたくしにおまかせください。」

突然弥勒が現れたので みんなリアクションがとれないでいる

楓は
「ならば、弥勒どのに かごめの付き添いをお願いし・・・。」
と しゃべっている途中で
「〜〜おら〜よっと!。」
犬夜叉がかごめと弥勒の間に強引に割り込んだ
「かごめ・。」
「なっ何よ犬夜叉?。」
「行くぞ かごめ!。」
かごめは「・・・・!。」
犬夜叉はかごめの背中を押しながら村の外へGO!

弥勒は「ずるいではないか犬夜叉!?。」
弥勒は2人の後を追った

楓=「かごめの事たのんだぞ2人。」
楓は神社の方へ消えていった

かごめ達3人は、昨日村人の西前達と出会った場所へ向かった
タイムスリップ(タイムパラドックス)ポイント探しと 犬千代くん探しは無事成功するか?」

Part 3 

その頃 蛮骨と蛇骨は
桔梗が行方不明になった谷が見渡せる高い岩山に登っていた

「おい蛇骨、望遠鏡で何処見てんだ?そっちには谷は無いぞ?。」
「へへーーっんだ、決まってんじゃねえか 犬夜叉ちゃんを探してんだよ!。」
「愛しい2犬夜叉ちゃんはどこだーーーっ??。」

これを見た蛮骨は、イキナリ蛇骨から望遠鏡を取り上げた
「なにすんだよーアニキ!?。」
「ちょっと俺に貸してみろ!。」
蛮骨は何かを探し始めた
「ーーどこだー奴は?。」
これを見た蛇骨は
「アニキーも探しものか?。」
「おう!きまってんじゃねーか!、犬夜叉はどこだー!?!。」

蛇骨=「・・・・・・・・・。」
「アニキ あのさーー。」
「何だ?。」
「ここからは犬夜叉は見えない・・・と思う。」
「何だとーー?!。」
「わりぃアニキ、気晴らしにちょっと〜犬夜叉を探す真似してみただけなんだ・・・怒ってる・・?。」
蛮骨=「ーーーーーー。」

蛮骨は望遠鏡を勢いよく蛇骨に投げ返した
蛇骨=「おっと・・・・・!。」
「アニキ・・やっぱり怒ってる・・みたい・・・だな?。」

「ん?。」
蛮骨=「・・・・・・。」
「てめえ(蛇骨)がよけいな事するから 会いたくなっちまったじゃねえか。」
「会いたいって・・アニキまさか?。」
「犬夜叉の事だ!。」
「えーっ本当か、だったら桔梗とかいう巫女探しやめて犬夜叉ちゃんに一緒に会いに行こう是アニキ?!。」
蛇骨は両手をあわせて喜んでいる

だけど蛮骨は
「ばか言え。」
「奈落の命令無視するワケにいかないだろが?。」
「依頼はきちんとこなすのが俺サマのモットーだ。」
「だから、気合い入れて桔梗探しするぞ蛇骨!。」

これを聞いた蛇骨はつまらなそう
「そんなーー別に後回しでも良いじゃねえの?。」
文句をタレた
だけど蛮骨は認めない  顔を蛇骨に近づけて・・・・・
蛇骨はひたいに冷や汗が・・?
蛮骨は鋭い目つきでひとこと
「だーめだ、桔梗の事が先だ!。」
蛮骨の迫力に蛇骨は怖じ気づく
「わ わかったよ蛮骨のアニキ。」

「それでいい蛇骨、そんじゃ谷へ降りるぞ!。」
「しゃ〜ねえな〜〜、ふうーーっ!。」
蛇骨はため息した
やる気のない歩き方をしている

ちょうど同じ頃、
奈落の命令で、暴れ少年兵 蛮骨と蛇骨が桔梗探しをしているとは知らずに、
かごめ・犬夜叉・弥勒達は 楓の村からどんどん離れて 蛮骨達のいる谷の方角へ進んでいた

かごめを先頭に2人が後を付いてまわっているワケだが、
犬夜叉は弥勒がかごめに近づかないようにブロックしていた、どうしてかな?

「おい犬夜叉、お前わざと私をそちらの女性に近づけないようにしてるのではないのか?。」
「そんなことねえよ、気のせいだ。」
「う〜〜む それは違うと思うが・・・・?。」
「私が犬夜叉より前に行こうとすると、足を引っかけようとしたり、大きく手を振ってさえぎろうと 何度もしてくる!。」

でも犬夜叉は
「だーーからぁ 全部弥勒の錯覚 幻覚だって!。」
「こんなに暑いから無理ないって!。」

今 かごめ達がいる場所は、草木がほとんどない広〜〜〜い岩場だから、天気が良いと すごく暑い場所である
そのせいか 犬夜叉と弥勒の仲が悪くなってきた

「やっぱり変だ、犬夜叉がわざとやっているに違いない!。」
「違うって言ってんだろ、この暑さでてめえの頭がボケたんだ、このクソ坊主。」
「わ 私の頭は正常だ、思い違いはしていない!。」
犬夜叉・弥勒=「う゛〜〜〜っ!!!。」
2人は犬のにらみあい状態になっている

かごめは「・・・・・!(−_−’’)。」
後ろがあまりにも騒がしいので
「ウルサーーイ!。」
「おすわりーーっ!!。」
と 叫んでしまった!
犬夜叉・弥勒=「はあ??。」

一瞬3人が停止した

犬夜叉・弥勒=「おすわりー? なにそれ??。」
かごめ=「・・・・あっ・・・・・!?。」
かごめの心の声
=「しまった、つい 某漫画のマネしてしまった!。」
「|〜〜そうよねーー鎮めの言霊なんてこの犬夜叉に通用するワケない、たまたま名前が一緒だけ!。」
「〜〜あーはずかシ・・。」

反省していると
犬夜叉の手が かごめの額に「ぴたっ・・!。」
「熱はないようだな・・・・。」
かごめ「・・・なっ・・!。」
かごめは こんなコトされるのイヤなんだけど 
少し恥ずかしくなった
おとこのこにされるの初めてだったから

Part 4

びっくりして犬夜叉の手をはらった
「熱なんてないわよ(バカッ)。」
「そーーかそりゃ良かった。」
「・・ったりまえじゃないのっ!暑苦しいから勝手にさわんないでちょうだい!。」

これを見ていた弥勒が、
横からかごめをフォローしようとした時

「ねえ犬夜叉、この近くに川か湖なんかないの?。」
「ここからもっと離れた所に行けば川と滝があるけど、
いきなりどうした?。」
かごめは額のアセを手で拭いて
「暑いからあ・・水浴びしたくなったの!。」

犬夜叉は
「なんだとーー、人捜し してるかと思ったら今度は水浴びだとー!?。」
「それぐらい我慢しろ! 贅沢だぞお前!?。」
犬夜叉はかごめの水浴びを拒否
でも かごめは頑張った
「ちょっとぐらい構わないでしょ?体がアセ臭いし髪の毛がホコリだらけだし・・・・・気持ち悪くてイヤなんだもん!。」
「てめーーはお城の姫様か?この贅沢姫!。」
「・・・お姫様だなんてそんな・・・当たり前のコト言ってるだけじゃないの!。」

「当たり前じゃねえよ。」
と 犬夜叉は冷めた目でかごめを見ながらブーブー言ってる

そこへ弥勒が加わった

「かごめさま の言ってる事が正しいですよ、ここはお下がりなさい犬夜叉!。」
いつの間にか かごめのコトを「さま。」付けになっている

「かごめの味方する気かてめえ(弥勒)?。」
「女性の美への気配りは重要ですよ、水浴びは絶対に良い事です、今すぐするべきです!。」
「さあ かごめさま、思いっ切りやってきて下さい!。」
「わーーっ理解してくれてありがとう弥勒さま。」
「トーゼンですよかごめさま。」
「そんなワケで犬夜叉、この近くの川か湖の場所を言いたまえ!?。」

弥勒にこんな言われ方をされたので、
犬夜叉は不機嫌な表情
「えらそうなコト言いやがって このクソッタレ坊主が(弥勒)。」

次に犬夜叉は、ケイベツの表情で弥勒を見るようになった
弥勒は
「なっ  何ですか犬夜叉?。」
「おめえ・・・。」
「かごめさまの味方するの何処がイケナイのですか?。」

突然犬夜叉は弥勒を指差して
「かごめの気をひいといて、、、、実はてめえ・・・。」
「覗き見したいんだろ!!?。」
犬夜叉のセリフがキマッタ!

かごめは
「えっまさか?。」
弥勒は疑いをされたが
落ち着いて反論する
「フッ・・・困ったコト言わないで下さいよ。」
「私は(弥勒は)僧侶ですよ、聖職者がそんなコトするワケないでしょ?。」
「どーーだか、信用できねえな!。」
「信用しなさい犬夜叉?。」
2人はにらみ合いをしている

かごめは呆れて見ていた

かごめの心の声=
「・・・・・つかれた・・・・。」
「こりゃ しばらく水浴びは ムリ みたい・・!。」
「あたし この付近の地理に詳しくないし(戦国時代に飛ばされてきたから当たり前)。」

かごめはがっかりしていた

あきらめようとしていた時

「あっ・・・!。」
「今まで犬夜叉と弥勒さまに気を取られて気付かなかったけど・・。」
「・・かすかに聞こえる・・!水の音が!。」
「もしかして、あっちの森の向こう側に滝があるのでは?。」
かごめは1人で ここから約300メートルぐらい離れた所に見える森の方へ行こうとした

これに気付いた犬夜叉は急いでかごめを止めた
かごめの手をつかんで

「ひとりで勝手に行動するんじゃねえ!!。」
「そっちは 危険な場所なんだ!何故か奈落の手下共がよく来るんだ、!。」
かごめは
「えっ・・そうなんだ・・!。」
「かごめにもしもの事があったら、俺はイヤだからな!。」

この 突然の犬夜叉の意外な言葉にかごめは驚いた
・・というより、ちょっと感動した
「・・それって、。」
「もしかして、あたしの事心配してくれてるの犬夜叉?。」
照れながら質問した

犬夜叉は横目で
「お おうよ!。」
「俺には かごめを守る義務があるから・・!。」
これを聞いたかごめは嬉しくなった
かごめの心の声=「犬夜叉・・!。」
かごめのハートが犬夜叉寄りになった

Part 5

いつの間にか
かごめは両手を合わせて
お願い のポーズをとりながら感動していた
かごめの心の声=「うわあ〜〜!。」
犬夜叉が突然やさしくなったせいで
今まで粗末な扱いをうけてきた事を忘れているようだ
弥勒は
「なっ 何ですかイキナリのこの雰囲気は!?。」
「まさか・・・・・?。」
弥勒は、このままではかごめと犬夜叉がデキてしまうのではないかと心配になってきた
「これはイケナイ!何とかせねば!。」
「こんなの許したらお釈迦様と仏様がお怒りになる!。」
と 勝手な理由を付けて
「かごめさまはこの私とくっついて初めて幸せになるというものです。」
「これも立派な人助け!。」
自己中な考えで 犬夜叉から引き離したいようだ

そこで早速妨害!

弥勒はかごめの肩に手を置いて
「あのーかごめさま、そろそろ水浴びに行かないと帰りが遅くなると思いますが。」
「〜〜もしもし?。」
かごめの目の前で手を振ってみた
「〜〜犬夜叉〜!。」
かごめは弥勒の事に無反応
弥勒は
「・・なんで・・・反応してくれないの???。」
弥勒はがっかり!

犬夜叉は弥勒を無視し続けてかごめの方に集中

左手でかごめの手にそっと乗せて
右手を肩にやさしく置く
そして
自然にすーーっと近寄ってかごめを見つめた
かごめは緊張した
「あっ・・・・!。」
「なんかドキドキしてきた、何故だろう?。」
すこし恥ずかしいような気持ち
「これって・・素直に考えてもいいのかな?。」
迷った
でも
「やっぱり自然になるままに まかせるべきか・・?。」
「・・うん、そうしてみよう!あたし大丈夫かな(自分の心が)?。」
かごめの頭の中は(^_^)w@になっている
いつの間にか自分で勝手に考えが進んでしまっていた

いろいろ考えていると(この場合は想像しているといった方が正解?)
犬夜叉の口がひらいた
かごめはすぐにこれに気付き
「あっ・・・!。」
と思った
そして犬夜叉が
「かごめ!。」と呼びかける
「は・・はいっ!?。」と顔を赤くして返事すると
犬夜叉が、握ったかごめの手を力強く引き寄せた
かごめの体がすぐ近くまで寄ってしまう
かごめの心のドキドキが更に増えてしまった!
「!!!!!!!♪。」
「・・ああ・・どーしよ?。」
困ったようなうれしいような複雑な気持ち

かごめの恥ずかしさが頂点にきたとき
犬夜叉が
「これからは俺から離れるんじゃねえぞ!。」
「今日はここまでだ、続きは明日にした方がいい、帰るぞかごめ!。」
犬夜叉はかごめの手を引っ張って 楓の村の方に向かった
「はい。」
かごめは抵抗せずについていった
「あたしの考えすぎ?。」
と心の中で思いながら

でも・・
「・・やさしい所があるじゃないの犬夜叉!。」
大きな変化に感心していた

弥勒は二人の後を歩きながら
「あーーよかった 二人がくっつかなくって!。」
安心していた

だけど・・
「だけど、かごめさまの水浴びがなかったのは残念!。」
いったい何を期待していたのか弥勒は?
こぶしを握りながら悔しい顔をしている

3人が楓の村に帰ると、
楓の提案で、かごめを村の人々に紹介する目的で 彼女の歓迎会をひらく事になった

だけど、かごめは疲れたと言って、さっさとこの村に来たとき最初に寝た小屋に行ってしまった
だから
主役ナシの歓迎会になってしまった
歓迎会といっても、ただの宴会なので村人達にとってはまったく影響なしというカンジだ
村人全員大歓迎!
理由は、費用全部を 楓 が出しているので
それに よその村に評判になるほどオイシイという楓の作ったおにぎりが出ているので!

いつのまにか上がり込んでいる弥勒は大喜び
「しあわせ!。」

だけど犬夜叉はこういうのが苦手らしい
無表情
「・・・・・・・・・・・・・。」

そこへ弥勒がやって来て
「おい 犬夜叉?。」
「なんでえ弥勒?。」

Part 6

「酒をまったく呑んでいないようだが、嫌いなのか?。」
「おう、キライだそんなもの、興味ねえよ。」
「用がないのに話しかけるんじゃねえ!。」
犬夜叉は不機嫌な表情で弥勒との会話を拒否している

かごめがこの時代にやって来るまではいつも連れ添っていた他の少年兵達とも距離を置いている、

まるでみんなから孤立しているようだ、

彼は食事をする時は1人でやるのが好み・・・・・

なのかどうかはよく解らないが、
今は1人で通常の飲み食いに専念したいようである。
戦国時代にはジュースなどという気の利いた飲み物は無いから、犬夜叉はみそ汁を何杯も飲んでいる。

あきらかにこの場では浮いている存在だけど、
村の中では一番戦闘が優れているので、村の力関係では 楓の次のナンバー2、
だからみんな犬夜叉の今やっている事には無視している。

そんな状況だから、
弥勒が 犬夜叉とみんなとの仲を取り持ってくれようとしているのか?
さすがは聖職者、なんてやさしい人なんだーー

と 
巫女でこの村の村長の楓が 感心しながら離れた所から見ていたら、
弥勒が人目を避けるように何かゴソゴソやりだした。
楓は心の中でがっかりした。
楓の心の中=(「法師殿、そなたは犬夜叉に何か恨みでもあるのか?。」)

弥勒は、
「このお酒を朝のお祓いとお清めに使いたいので少し分けていただきたい。」と村人達に言って、焼酎というアルコールがキツイ酒を徳利ごともらった。
これは普通の酒よりも少ない分量で強く酔っぱらう事が出来る大人専用の飲み物である。
彼は朝のお祓いなんかやったことは一度も無いので、ウソを言ったコトになる。

みそ汁入りのお椀をもらって静かに自分の席につくと、その中へ少し焼酎を入れる。
そして、犬夜叉がおかわりをする直前に、

「犬夜叉、ここに新しいの 置いておくぞ。」
さりげなく焼酎入りのみそ汁を犬夜叉の膳に置く。
犬夜叉はそれを手に取った。
「これは俺の膳の上にあるものだからもらうぞ!。」
疑うことなく 勢いよく具をかまずに汁ごと飲み込む。
弥勒は、
弥勒の心の声=「この調子で何杯もやればこいつは酔っぱらうな・・、そうすれば・・・・。」
弥勒は何か企んでいるようだ。

「さて、次の準備をしなくては・・・。」
立ち上がろうとした時、犬夜叉の体が倒れかかってきた。
「えっ、もう酔ったのか??。」
弥勒は驚いた。
犬夜叉は酒に極端に弱かったようだ。

引き続き遠くから見ていた楓は
楓の心の中=(「法師殿、やってくれおったな、悪い事につながらなければよいが。」)

顔が真っ赤になった犬夜叉は
「あ〜〜なんだか急に疲れてきたな、体がふらつくぜ。」
「それはいけませんねえ、早く寝たほうがいいですよ犬夜叉?。」
しらじらしく犬夜叉の事を気遣う弥勒
「わたくしがお手伝い いたしましょう。」
さりげなく犬夜叉を家の外へ連れ出した。



空には星がたくさん出ていてとても奇麗、
月が出ていないし遅い時間になっているので、宴会場以外はとても暗い。

なのに弥勒は、酔っぱらって意識がもうろうとしている犬夜叉を連れて、何十メートルも離れた所にある かごめが寝ている小屋(犬夜叉用の建物でもある)に迷わずたどり着いた。

どうやら かごめが寝に行った時に誰にも気付かれないようにこっそりと後をつけて確認してあったみたいだ。

弥勒の心の声=「犬夜叉が あのおなご(かごめ)に嫌われる事をしているところに、この私が助けに入る、
そうすれば 彼女はこの私に興味を持ってくれるようになるだろう。
我ながら素晴らしい作戦です。」
弥勒は、古典的で子供だましのような方法で、かごめに犬夜叉のコトがキライになるようにし向けたいようだ。

「さあ犬夜叉、お前の家に着きましたよ、しっかりと体を休めて下さい。」
「そっ、そうか、送ってもらってわりいな弥勒。」
弥勒はこの場所が本当に犬夜叉の持ち物であることをまだ知らなかったようだ。

干し草の上で寝ているかごめを起こさないようにそお〜〜っと静かに扉を開け、かごめのすぐ近くまで連れていく。
「おやすみ犬夜叉。」と言うと、
犬夜叉は「おう、休むぜ!。」
と返事をして前に進もうとする。
このタイミングに合わせて弥勒は、 犬夜叉がかごめに倒れ込むように背中を軽く押す。

気持ちよく寝ていたかごめは、突然人が覆いかぶさってきたのでビックリした!。

ひそかに見学していた弥勒は、
弥勒の心の声=「やった・・!。」

Part 7

「ここで私が小屋の中に入って・・・。」
弥勒が行動しようとすると、なんか様子が計画と違うようになっている。
「ん?これは??。」

!!!

確かにかごめは驚いてたけど嫌がっていない、それどころかこんなことを言っている

「なんだ・・犬夜叉か、脅かさないでよ、
重いからあたしの横で寝てちょうだいね、しょうがない人ねえ。」
「あなたのにおいを覚えていなかったら、この建物から追い出してたかもよ。」

自分の体の上に乗っかっていた犬夜叉を丁寧に横に寝かせてあげる。
かごめは、暗くてよく見えない彼の顔を見ながら、
「今ここに明かりがあったら・・・、きっとかわいい寝顔してるんだろうな。」
かごめは寝起きが悪いということもなく、残念そうに犬夜叉の方を見つめている。

ここで何を思ったか手探りで彼の髪の毛を触ってみた、
そうしたらさわりごこちが良いので、背中まで延びた犬夜叉の毛を沢山つかんで自分の方に寄せようとする。
今のお互いのポシ゜ションでは不十分と考えたのか、かごめは身体をギリギリの所まで寄せた。

そして、犬夜叉の白くて長い髪の毛を手に持つ、

「さらさらしていていい感じ、油っぽくないし、もしかして毎日シャンプーして洗ってんのかな?
でもここは戦国時代だからそんなコトしてるワケないわよねえ?。」
「これで自分の顔をなでてみたりしてーー?。」

かごめは犬夜叉の髪の毛で自分の顔を撫でてみる
「ああ〜この感触、気持ちイイ〜、、何度もやってるとクセになりそう!臭いもしっかりと嗅いでみよう おもいっきり!。」
「なんか〜〜なつかしい臭い
・・・とゆーかそんな感じがする、なんでだろう?
どこかで記憶があるような・・・においだ・・・、
でもあたしの勘違いだったりして・・・、。」

「彼が起きていたらこんなコトできないな、
だって、怒るだろうから、
・・・・・、
だから、
もっとこうしていたい、
いつまでも続けていたい・・・、
だんだん気持ち良くなってきたな、。」
「・・・このまま夜が明けないでほしい、
時間よとまって〜〜!
ずっと・・ず〜〜っとこうしていたい、
このままのかたちで。」

かごめはそう願いつつも、気持ちよくなりすぎてきたので眠くなってきた、
「〜〜ああ〜まぶたが重くなってきた〜〜眠い、
でも今寝ちゃうとこんなコト続けられない、
メンソレータムがあったらーー、コーヒー飲みたい気分ーー、
だけどここにはそんな気の利いたものは無〜〜い、戦国時代だからどうしょうもない。」
「もうちょっと気持ちイイ事続けたいな〜〜!
だけど ねむい〜!
犬夜叉と〜〜
の髪の毛をさわって〜〜、
持ち続けていたいんだけど手に力が入らなくなってきた〜〜。」
「〜〜〜も〜限界、ダメ〜〜・・・・。」
かごめの右手が干し草の上に静かに着地
そのまま寝てしまった。

犬夜叉と向かい合いながら!。

これを見ていた弥勒は

「なっ、何故なんですか〜?なぜ かごめさまは嫌がらないのですか??。」
「普通なら、
ちょっとーーなんてコトすんのよ、出ていってー!
とか、
きゃぁあぁーー変態ーー!ビンタでばっちぃぃーん、
そしてその後  この私が素早く登場し、
かごめさまに嫌がる事するのは許しませんよ、成敗させていただきます、
錫杖で ドコッ!!  

かごめさま、悪者はたった今退治いたしました。
するとかごめさまが、
「まあ、弥勒さまって素敵なお方、お礼に私と・・・・・・!。」かごめは両手を握りながら笑顔で弥勒に感謝している。
になるはずなんだが??。」

弥勒は心の中で 心の声で悔しがった

その時、弥勒が予想していなかったコトが・・・!

「法師殿 わしの両手をしっかりと握ってくれているようだが、何か悩みでもあるのかな?。」
「かっ・・楓さま いつの間にここへ??。」
楓が弥勒の正面に居た。そして
「あっ・・あの〜これはですねえ・・つまり・・・。」
言い訳しようとしたが、楓は

「法師殿 話がある、   ちょっとワシの家まで来てもらうぞ。」
「今頃ですか、もう夜中ですよ?。」
「このワシがもう少し若ければおぬしの相手をしてあげたかもしれないが、あいにく今はそんな気は無いのでな・・心配はせんでいいぞ。」

「・・あの・・そうでなくてもエンリョしておきます(あなた様には興味ないので)。」
このように小声で喋ると
「ん?何か言ったか法師殿?。」
「い いえ何でもありませんです・・・はい。」

弥勒は袈裟の衿を楓にしっかりとつかまれながら連れて行かれる。

建物の外で2人がこの様な事をしていたとも知らずに、かごめは気持ち良く犬夜叉と向き合いながら干し草の上で寝ていた。

Part 8

何時(なんとき)が経ったコトであろうか、高窓の外から小鳥のさえずりが聞こえる。
楓の村では 雀以外にも色々な小鳥がお早うの挨拶をしてくれているように聞こえるので、朝から良い気分になれる。

窓からさし込んだ強い光がかごめの顔にあたり やっと彼女は目覚める。
「まぶしい・・・もう朝になったんだ・・、もうちょっとの間だけやってたかったなあ・・(犬夜叉の髪の毛を触り続ける事)。」残念がっている。
「犬夜叉はまだ寝ているのかな?。」
かごめはいつの間にか寝返りをうって、犬夜叉に背を向けながら寝ていた、だから彼の姿が見えない。

そこで身体の向きを犬夜叉の方に向けようとすると、犬夜叉が喋りかけてきた。

「かごめ もう起きたのか?いつも元気最高みたいじゃないか!。」
かごめは心の中で「いつも元気最高・・って、あたし寝起きは普通のほうなんだけど?。」
返事をしようとすると、
「おめえさえ良ければ 今夜も一緒に寝てあげるぞ。」
突然このような積極的なコトを言ってきたので
「今夜も一緒に寝て・・・・・だなんて、朝っぱらから恥ずかしいコト言わないでよもう!あたし達まだそんな仲じゃないのにぃ、大胆なのねえ?。」

上半身だけ起きあがって両手で耳を押さえて照れた。
顔を真っ赤にしながら勇気を出して犬夜叉の方を見ると、

「なにやってんだおめえ?。」
犬夜叉と小さな女の子が変な目でこちらを見ている。

「へっ??。」

一時停止状態になる。

犬夜叉の隣にいる女の子は、確かこの村でこの部屋で最初の朝を迎えた時に出会ったあの子だ。

犬夜叉はその女の子に向かって
「かごめ、先に楓ばばあの所で朝飯食ってこい!。」
「うん そうするよ犬夜叉のおにいちゃん。」
さっさと部屋から出ていった。

それらを 固まった表情で見ていたかごめは
「その女の子の名前・・かごめ というの?楓さんの所で朝飯食ってこいってどういう事なの?。」

犬夜叉は面倒くさそうにしながら
「こいつ(かごめ)は両親がいないから俺と楓があいつの面倒みてやっているんだ、だから仕方ねえだろ、。」
「そんなコトより、おめえ、早く楓の所で朝飯食ってこいよ?。」
「犬夜叉も行かないの?。」
「俺は準備があるからイラねえよ、今日は例の滝のある場所と谷底へ行くから大変なんだよ、おめえも覚悟しとけよ。」
「どちらも かごめ だから紛らわしいぜ!。」

犬夜叉はセリフを捨てるように言って部屋から出ていった。
かごめはしばらくの間、犬夜叉が出ていった方向を見続けている
「なんなのいったい?。」
このままでは昨晩の心地良い出来事が帳消しになってしまいそう。

かごめは楓の家へ朝のおよばれに行った。部屋の中には村長の楓とあの女の子が食事中だ。
ついでだから楓に、かごめという女の子について聞こうと思った。
自分と名前が同じだから。
それに近くで顔をよく見てみると、自分が小さかった頃とよく似ている、とても気になる。

「あのー楓さん、聞きたいコトがあるんだけど、ちょっとイイかな?。」
と喋りかけると、
「・・すまないが、わしは疲れているのでな、しばらくの間休ませてもらうぞ、食事は勝手にしといてくれ、食器はかたずけなくともよいぞ。では失礼する。」
と言ってさっさと寝室らしき部屋へ行ってしまった。

「・・楓さん、目が真っ赤だけど、どうしたのかな?。」
そこで、女の子の方を直接聞いてみようとしたら、
「ごちそーさま!。」と言いつつ さっさと家から出ていってしまった。

1人だけになったかごめは、
「あははは・・・、あたしって 嫌われているのかな?。」
さみしく ご飯と 具の入っていないみそ汁を頂く。
この乱世にこの村で 米の飯を食べるという贅沢が出来るのは、犬夜叉が調達してくれているからであろう。
合法か非合法であるかは定かではないが。

食べ終わって外へ出ると、日差しが強くなっていた。
「まぶしい・・!今日も暑い1日になりそう・・・。」

この時代も かごめが暮らしていた現代と同様にカラ梅雨になっているみたいで雨降りが無い6月になっている。戦国時代の六月は田植えのの時期にあたるので村は大忙しのはずなのだが、この楓の村の付近には水田の所在は確認できなかった。
まわりは荒れ地だらけ、
それだけこの場所では戦闘が多いという証拠なのだろう、おかげで 日が昇ると気温の上昇のしかたが急で夏場の環境になってしまう。
かごめは偶然にも夏のセーラー服でタイムパラドックスして来たので運が良い。
なんとか暮らせそう。

楓が食器はかたずけなくともよいと言ってくれたけど、それでは悪いので、村の中を流れている幅の狭い小川へ行き食器を洗う。

しばらくすると弥勒がやって来た。
「お早うございます かごめさま。」
「あっ おはようございます 弥勒さま。」

弥勒の顔を見るとなぜか目が真っ赤
かごめの心の声=「楓さん と 弥勒さま、なんで2人とも?。」
弥勒は かごめに 自分の顔をじーーっと見られているので、その理由を尋ねたかったが、後で目が赤い理由を聞かれるかもしれないので、顔をそらした。

弥勒の心の声=「ひと晩中 楓さまに(お説教に近い)話を聞かされていたなんて・・カッコ悪くて言えない・・・・・。でもなんか言わなくては・・・・・。」
「あの〜〜、かごめさま、じつはですね・・・。」
と言いかけたら、
「弥勒さま、そろそろ犬夜叉の所へ行きましょうよ?。」
と、かごめの方から喋ってくれたので、
弥勒の心の声=「はーー〜、助かりました・・・!。」
かごめは弥勒と一緒に楓の家まで食器を返しに行く。

犬夜叉用の家(かごめが寝ていた所)へ行くと、
犬夜叉が武器を持ってスタンバイしていた。

「やっと来たか、そんじゃ 行くぞ!一応武器を渡しておくからな。」

弥勒には 小刀と煙幕弾(白い粉が詰まった玉)を手渡した。
でも、かごめには何も渡さない。
「あれっ、あたしにはくれないの?。」
両手を差し出して彼に尋ねると、犬夜叉が近寄ってきて、

「おめえは俺が守ってやるから武器は必要ないんだ、
防具が必要なときは 
俺自身がその代わりをしてやる、
心配するな。
だから、
俺から離れるんじゃねえぞ!。」
かごめの肩にやさしく手を置き 見つめながら話しかけてきた。

昨日に引き続きまたこのようなコトをしてきたので、
なんかドキドキしてきた、何故だろう?・・ああ・・どーしよ?の感情が再発。
「はいっ!。」
少しだけ顔が赤くなって二つ返事。
近くで見ていた弥勒としてはおもしろくない。

3人は犬千代くん探しに出発する。
だけど、今日は例の谷へ行くと犬夜叉は言っているので、ついでに桔梗探しも兼ねているのでは?と想像してしまう。

Part 9

犬夜叉達が住んでいる村から谷へ行く為には岩だらけの坂道を降りて行かなくてはならない。
まわりには草木がまったく無いから夏のような日差しか照りつけるとすごく暑いし疲れが早く出る。

かごめは現代育ちの人間なのでとても大変、
下りといえば楽そうに思えるけど 
コンクリートやアスファルト舗装のような平坦ではなく 大中小の岩や石を避けつつ、
大きなくぼみを飛び越えたりしなくてはならないから、体力や筋力の消耗が激しい。
犬夜叉と弥勒の後をなんとかついていっているという状態。

かごめの心の声=「犬夜叉と弥勒さまはさすが戦国時代の人間、まったく平気でこんな場所あるいているから すごい! うらやましい・・!。」
「ねーえ ちょっと休んで行かない?  
と言いたいけど、
朝食してからそんなに時間経過していないから、
言いにくい・・・
困った・・・。」

かごめは悩みながら歩いていると、
いつの間にか目の前に犬夜叉が立っていたのでビックリ!?
「えっいつの間に!?。」
「おう かごめ、どうした 顔色悪いぞ?。」
「あっいや・・その・・いっ犬夜叉・・じつはその・・・ぉ〜、つまりね・・・・!。」
うまく返事が出来ない。

「体の調子が悪いんだったら早く言ってくれよ、俺が何とかするから。」
「う うん、心配してくれてありがとう犬夜叉。」
かごめは「何でもないから早く谷へ向かいましょう。」
と言おうとすると、

犬夜叉にいきなりお姫様抱っこをされた!

「えっ!??。」

弥勒=「あっいきなり何をするつもりですか犬夜叉!?。」
と言いつつ弥勒は心の中で
「うっうらやましい〜、このわたくともあろう者が 競争相手に不覚をとってしまうとは、やはり寝不足だから頭が働かなかったせいかもしれない・・・残念!。」
「しかし何故かごめサマは男に突然このような事をされたというのに嫌がっていないのか疑問だ?。」

弥勒は心の中で考えていたつもりだったが、
実は声に出してしゃべっていたのだった、
まる聞こえ状態。

かごめは苦笑いしながら

「・・み 弥勒サマってそんなコト考えてたのね、あははは・・・・・・。目が赤いのは何かの理由で寝てなかったのか・・。」
かごめの心の声=「犬夜叉は今の事聞いてどう思ったのかな?。」

恐る恐る顔を見てみる。
彼は表情に変化無し。
なにも喋らない。
かごめの心の声=「俺のやる事に まわりがなんと言おうと気にする必要はない いちいち言葉の説明はいらないというの?それともただカッコつけているだけなの?。」

すると、

「おう かごめ、?。」
「はっはい 犬夜叉なにか?。」
マジ顔で質問してくるのでキンチョーするかごめ。

「・・・・・するの好きか?。」

「はあ?なんの事なのかな・・?。」
かごめは力強く抱きかかえられているうえに、犬夜叉が間近に顔を近づけて話しかけてくるもんだから、困った、これから何をされるのかという心配・・・・・・になりそうだけど・・。

でも今は違う、
少しくらいなら何をされてもかまわないかなぁ〜〜?という気持ちまで出てくるようになった。
だけどこれでいいのかな?。
かごめは心を許してしまっているようにもみえる。

これを横から見ていた弥勒は
「あーーっ お前 かごめサマに何をする気だ!?。」

続いて弥勒の心の声=「私より先にそんなコトするなんてずるいぞ!。」 

犬夜叉は弥勒の言葉が気にならないのかどうか判らないが、相手にしていない。

次の瞬間、

かごめを抱っこしたまま 坂道の横の崖を垂直に駆け下りだした!

「近道するの好きか?・・と聞いたつもりだったんだけど最初の部分が聞こえにくかったみたいだな、今度からは気を付けるようにするよ。」
「それからしばらくの間はしゃべるんじゃないぞ、舌噛むから。」

かごめ=「・・・・・・・!。」
かごめの心の声=「○○されるんじゃないかと思っちゃったじゃないの、あーーびっくりしたandはずかしかった!。」

2人は勢いよく順調に降りて行く、まるで某漫画の登場人物 弥勒・鋼牙が かごめというキャラにやったように。
弥勒は
「お待ちなさい2人共、このような所をそんな体勢で行っては危険です、私がかごめサマをおんぶした方が安全ですよ!?。」
全力で追いかける。

(C)かおp(^-^)qアニ☆ランド

その数分後、
犬夜叉達が急に崖下りをやった場所まで、蛮骨と蛇骨がやって来た(坂道を登って来た)、
彼らはちょっとの差で遭遇しなくてすんだようだが・・・。

蛇骨=「今、人の声が聞こえたみたいだけど??。」
蛮骨=「俺は聞こえなかったぞ、この暑さで耳が変になってるんじゃねえのか蛇骨?。」

「違うよアニキ、。」
「犬夜叉ちゃんの事が気になるから変になってきてると思うんだよ。」
蛇骨はあっさりと認めた、でも意味不明な内容を言っている。

「なんだそりゃ蛇骨?犬夜叉に会った事あんのかよ、お前はいつも俺サマと一緒にいるからヤツの事は知らないはずだが、?。」

「それはだよ・・・つまり・・・、。」

「ハッキリ言えよ蛇骨?。」

「蛮骨のアニキが気になる程の男だからぁ、きっと美男子に決まっている・・・・・・と思う・・・!。」
すると蛮骨は
「お前ってヤツは・・思い込みの激しい野郎だ。」
そして懐から一枚の紙を取り出し蛇骨に見せる。
「俺サマは一度も会った事はないが、ほら、これが犬夜叉の似顔絵だ、奈落のヤツからもらってきたぜ!。」
蛇骨は
「おおっーーこれが犬夜叉ちゃんのお顔なのかーー!嬉しいぜアニキ!。」

が、

「あっ間違えた、それ桔梗の絵だ。」

この蛮骨の言葉は蛇骨にとって衝撃・悲劇的だった
「〜〜アニキ〜〜、なんて残酷な仕打ちするんだよ、オレが女嫌いだって事知ってるだろ〜?!。」

「わりい蛇骨、今ここには無い、だから、奈落の城に(本当は屋敷)戻ったら、犬夜叉の絵あげるから勘弁してくれよ?今日の昼頃には到着しなきゃなんねえんだ。」

すると 
これを聞いた蛇骨は急に元気いっぱいになる。
「今の事忘れちゃったから、なんとも思ってないよ、早く行こうぜ!。」

「それは良かったな、蛇骨!。」
蛮骨の心の声=「とっさにウソついてしまったけど、奈落のヤツ犬夜叉の似顔絵くれるだろうか?。」
蛮骨は乱暴者だけど自分の仲間の事はとても大切にしているので、蛇骨の事を気遣っている。

2人は普通の人が平地を歩くような速度で岩だらけの荒れた坂道を登って行った。

犬夜叉一行は、無茶な近道をしたおかげで谷底まで10分もかからなかった。
まるで蛮骨達と交代で人の捜索をする形になってしまう。

かごめは犬夜叉に無理矢理抱っこされたのにまったく怖がったり嫌がったりしていない、
それは彼の持ち方が良かったから?
それともかごめの気を逸らすのが上手いから?
彼のことを信頼するようになった?
それとも彼に○○気があるから?、

どれが原因か不明だけど、底に到着した頃には何事も無かったかのように辺りを見回せるほどの余裕があった。

普通このような場所はうす暗い印象があるけど、ここは広いから日差しがたっぷりと注がれている、
川もあるのでとても綺麗。

上流の向こう側にある滝を見ていると、あそこで水浴びがしたくなってくる。
でも かごめは、
ここは奈落の手下がよく来る場所だという犬夜叉の忠告を覚えていたので遠慮した。

弥勒は一応犬千代くん探しを手伝ってくれているようなのだけど、
そわそわして落ち着きがない。

かごめの心の声=「もしかしたら弥勒サマ、あたしが水浴びするの待ってるのかな?あの人本当にお坊さんなのかな?。」

「でも、
疑いはあるけど、悪人には見えないからこれ以上気にする事はやめて、捜索に専念しなくっちゃ!。」

かごめ=「弥勒サマー、手伝ってくれてありがとう、疲れたらその辺で休んでいてもいいよ〜?。」
弥勒=「はははは・・大丈夫ですよ かごめサマ、お寺で修行を積んだこのわたくしはこの程度では疲れませんよ、捜索は任せて下さい!。」
かごめ=「頼りにしてるわよ!。」
犬夜叉=「・・・・・・・・・・・・・・・・・!。」

犬夜叉達の影が短くなる頃には、川沿いの一通りの捜索が完了、手掛かりは全く無かった。
かごめは残念そうに
「ここもダメだったのねえ〜〜!、もう他には探す場所は無いのかな〜?。」

昼食をしてからもっと探したかったが、犬夜叉が、これ以上は危険なので帰ろうと言い出した。

かごめは
「犬夜叉の言うと通りにするわ。」
今までみたいな文句は言わず素直に従う。

かごめがそんな態度なので弥勒は渋々付いていくというカンジ。

3人はこれから楓の村に引き返すが、
時間短縮の為 犬夜叉はかごめをおんぶして、坂道を全力で登って行く。

どこかの時代劇マンガみたいに垂直登りはさすがにダメみたい。

かごめは
「彼の背中・・とても気持ちいい〜〜、このままずーーっとこうしていたいなーー!クセになりそう。」

犬夜叉の背中はかごめのお気に入りの場所になってしまった。

こんな事を後ろから見せつけられている弥勒は
「何度もウラヤマシイ事しないで欲しいですね〜〜。」
ため息つきながら追走!。

弥勒にとっては嫌な日になったけど、かごめにとって今日は、戦国時代にやって来て最良の日になったようだ。

だが、

これが、「嵐の前の静けさ」ということわざに当てはまる現象になっているとは、かごめ達は気付いていない。
これから数時間後、犬夜叉とかごめに、人生最大の危機がやって来るという事を2人は知るよしもない。

一方、奈落の屋敷の近くまで戻って来た蛮骨達は、

「あっ アニキ、あそこの地蔵、頭だけ後ろ向きに置いてあるぜ?。」
「本当だ、おい蛇骨、すぐ正しく直してこい、俺は曲がった事が嫌れえなんだよ!。」

さっそく蛇骨は地蔵の頭を持ち上げる、
すると「ん、何だこりゃ?。」
「どうした蛇骨?。」
「頭の下に紙が置いてあるぜ?。」
「何だと?早くそれよこせ!。」

謎の紙を手に取った蛮骨は、急に真剣顔になる。

「この紙は奈落の指令書だ、このまま楓の村に放火してこいと書いてある、しかも奈落の名前以外は全部ひらがなで!。」
「あっ本当だー、アニキが漢字読めないの知ってたんだなーきっと!。」
「こんな命令が奈落から出たけど、どーすんだよアニキ?。」

蛮骨はしばらく考えてから、回れ右をする。

楓の村の方角に向かって
「イキナリ放火しろ なんて事気に入らねえけど、あの村には犬夜叉がいるからな・・・、。」

「あっそうか、
あそこには愛しの犬夜叉ちゃんが住んでいたんだったー!
早く行こうぜアニキー?!。」

「おう、 
この司令書には犬夜叉と戦ってはイケナイという言葉はどこにも書いていないからな、腕が鳴るぜ!。」
蛮骨は犬夜叉と思いっ切り戦いたいらしい。

「ところでアニキ、まさか独り占めするなんてコトはしねえよな?。」
「心配するな、俺と一緒に戦わせてやるから安心しろ!。」
「さすが蛮骨のアニキー、嬉しいねえ、そうと決まれば 急ごうぜー!。」
「もちろんだ。」

蛮骨は剣を楓の村の方向に向けて、
「待ってろよ犬夜叉、勝つのは俺だ!。」と大きな声で宣言した!。

つづく。
















































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