かごめ照れる2
Part 1 Part 2 Part 3 Part 4 Part 5 Part 6 Part 7 Part 8□□■かごめ 照れる2■

           

 

 

 

 

 

 

 

 

           

Part 4

謎の旅芸人に変装した邪見達は なんとかして犬夜叉達の疑いを晴らそうと考えた、

だが予想外の展開に対応しきれない。

彼のおつむの能力としてはこれ以上の出来事を事前に予想するのは不可能だから、必然的にこうなってしまうのだろうけど。

それにしても、頭にかぶり物をしているだけでも怪しまれるのに、それ以外は 普段の邪見とりんの服装そのままだから、信じろというのに無理がある。


天気が良いせいで2人の姿もハッキリくっきり、誰がどう見ても 邪見とりん に間違いない と思う状態。

だけど、犬夜叉一行は  昼ボケというか・・小春日和ボケしているようなので、一応疑っているみたいなのだけど、半分そうでないみたい。

、時々 


緑や竹色が鮮やかな草木の間をやさしく通り抜けていくそよ風はなんともいえない気持ちよさがある。

良い気温 
素晴らしい色の空 
それらに似合った周りの自然の色


これらの調和が、
犬夜叉一行の判断力を低下させても不思議ではない。

珊瑚と弥勒が身を乗り出して、邪見とりんを斜め上からのぞき込む。

珊瑚=「コマの旅芸人やってんの  あんたたち?。」 

弥勒=「皆さん見せ物屋さんですか?こんな場所にいるなんて 珍しいですねえ?。」

犬夜叉=「おう!そうらしいぜこいつら。」

「ただ かごめが何かぶつぶつ言ってるトコなんだ、なんか 妖しい って!。」 

かごめ=「・・・・・・・・・・?!。」

考え込んでいるかごめの隣りに弥勒が来た。

弥勒=「かごめ様何を考え込んでいるのですか、私で良ければお力になりますが?。」 

かごめは金属のコマを右手に持ちながら、ため息をついて口を開いた

かごめ=「このコマにあたしの国の文字が書いてあるので考えているところなのよ〜〜っ。」

かごめの心の声=(「弥勒様達に”MADE IN JAPAN”の事を言っても解るワケないわよねえ〜。」)

よこから弥勒が

弥勒=「これが かごめ様の国の文字ですか?私にはさっぱり読めませんねえ。」

かごめ=「そ そおなの?。」 
(解らなくて当たり前よね)

珊瑚=「かごめちゃん、そろそろその変わったコマ芸人さんに返してやったら?。」

弥勒=「そうですよ、そのお二方が困っているようですから。」

邪見の心の声=(「そうだそうだ、早く返せ!。」) 

邪見は必死に手を伸ばしてかごめからコマを取り戻そうとした

すると犬夜叉が

犬夜叉=「どうでもいいけどよおー。」     

かごめ=「どうしたの犬夜叉?。」

犬夜叉=「何でこいつから かごめと同じ臭いがするんだ?。」 

邪見の心の声=(「ぎくっ!。」) 


邪見はあせった

かごめ=「そういえばあたしの使っている香水と同じ臭いがしているわね?。」

珊瑚=「香水って この前かごめちゃんが教えてくれた 臭いのする不思議な水の事かい?。」 

弥勒=「ほーーっ、この臭いがそうですか、私も使ってみたいですねー。」

珊瑚=「法師様は使わなくていいの!。」 

弥勒=「なぜです?。」

珊瑚=「後で教えてあげるから 今は犬夜叉の考えを優先させようよ!。」

弥勒=「そうですか・・・、では後にするとしときましょう。」

弥勒=「それで犬夜叉、お前何が言いたいのです?。」

犬夜叉=「それなんだけどなあ・・・・・。」 

犬夜叉は邪見の方を指さした

犬夜叉=「こいつら怪しい!。」 

弥勒・珊瑚=「?。」

邪見の心の声=(「ばれたか!?。」) 


邪見は更にあせった

珊瑚=「確かにそっちの一人からは少しだけ妖怪みたいな気配がするけど、もう一人からは完全な人間の臭いと気配なんだよねー!。」 

弥勒=「私もさっきから同じ事感じているのですが、・・・・・・・。」

邪見=「・・・・・・・・・・・!。」

弥勒=「だけど皆さん、これは邪悪なものではありませんよ、ですから心配する必要は無いと思いますが。」

犬夜叉=「そおかぁ?。」 

珊瑚=「そうねえーー・・・。」

かごめ=「弥勒様がそう言うのなら怪しくないと言う事?でもコマの問題が・・・・・!。」

犬夜叉=「オレも釈然としねえぜ、このままじゃな!。」

かごめと犬夜叉は疑問符と疑惑の集合状態であった

対照的に弥勒と珊瑚はそうではなかった。

珊瑚=「あたしはそうは思わないよこの2人は。」 

弥勒=「珊瑚の言うとうりですよ!。」

かごめ=「・・・・・!。」   

犬夜叉=「だけどなあ・・・・・!。」

かごめ達の会話を見ていた邪見は

邪見の心の声=(「とりあえず危機は脱したみたいか!。」) 


邪見は安心した

だが、この時予想外の事が突然起こってしまった!

りんが邪見の袖をつかんで、

りん=「ねえ邪見さま〜何か芸をしないの?。」   

犬夜叉一行=「!。」   

邪見=「げぇっ・・・・・!。」

犬夜叉一行=「邪見さま〜〜あっ だって?!。」 

犬夜叉・かごめ・珊瑚・弥勒がいっせいに邪見に集中した。

邪見はあわてて りん の口をふさいだ

邪見の心の声=(「なっなんということを!あれほど注意したのに この馬鹿者があ〜っ。」)

邪見はとっさに言い訳した

邪見=「・・・・・じゃ・・じゃーけん、じゃーー剣をさしてみよ〜〜っかな〜っ・・、っとこの弟子が言ったの今の言葉・・!ほんと!。」

冷や汗たらたらで言った

犬夜叉=「そうは聞こえなかったぞ・お前らもしかして・・・!。」

邪見=「・・・・・・・・・・・!。」


邪見はこれ以上言い訳が出来なくなった

犬夜叉=「お前達、そのかぶり物を取れ!。」

邪見の心の声=(「大大ピイ〜ンチ!もーだめ〜っ、殺生丸様にこんなとこ見られたら わし 殺されるー!。」)

邪見の顔はかぶり物の中で 青紫色になりアセだらけである!

その時、珊瑚は何かに気付いた

珊瑚=「あれっ向こうからつむじ風がこちらへ近づいて来るよ!?。」 

弥勒=「何か見覚えのある様な!。」

かごめ=「えっ・・・・・!。」   
犬夜叉=「むっ、このむかつく臭いは・・・・!。」

疾風のごとく鋼牙がやって来たのであった!

彼によって作られた風がまだ完全に消えないうちに、鋼 牙は素早くかごめに接近し、彼女の両手をしっかりと握りしめた、金属のコマと一緒に!

*

 

 

 

 

 

 

 

Part 5

鋼 牙=「まさかこんな所で会えるとは思わなかったぜ・・!。」

かごめ=「ど どうも・・!。」

珊 瑚=「鋼 牙のやつ、何度もかごめちゃんに同じ事やってくれるもんだから、彼の行為が常識に思えてきたよ・・!。」

弥 勒=「ホントですな・・!。」

かごめ=「そ その通りよ鋼 牙君、みんなの言うとおりよ・・!。」

鋼 牙=「何を言ってやがる、それだけこの俺がおめえを愛してるって証拠じゃねーか!。」

「それに おめえが持っているこの金属のコマ、この俺様への贈り物じゃねーのか?。」

鋼 牙はこの言葉と同時に、金属のコマ(地球ゴマ)取り上げた

かごめ=「ち 違うの鋼 牙君!。」

鋼 牙=「わかってるって。今これを受け取ったらかごめの立場がねえもんな!。」

かごめ=「へっ?・!。」

かごめは鋼 牙の言ってる意味がサッパリ分からない。

かごめがこんな表情をしているのにもかかわらず

鋼 牙は地球ゴマをかごめに返した

かごめ=「・・・・・・・!。」


これを横から見ていた珊瑚と弥勒は

珊瑚の心の声=「鋼 牙の一方的さは前から解っているけど・・。」

弥勒の心の声=「会うたんびに ひどくなってきているな!ついでに脈略のなさも増長しているようだが?。」

その時犬夜叉が二人の間に強引に入り込んだ

犬夜叉=「いい加減に離れろ鋼 牙!。」

鋼 牙=「なんだ いつの間に湧きやがった犬っころ!?。」

犬夜叉=「俺をボーフラみたいに言うんじゃねえよ!。」

鋼 牙=「本当の事言ってどこが悪い?。」

犬夜叉=「・・・・・ぐぬおおおおおっっ・・・!。」

犬夜叉は怒りが増してきた

かごめ=「犬夜叉!・・・・・・・・・・。」

すると鋼 牙は手の平をかごめに見せて

鋼 牙=「心配するなかごめ!。」

かごめ=「えっ・・?。」

鋼 牙=「今 俺は急いでいるんだ、だから犬っころとはここで戦わねえよ!。」

かごめ=「鋼 牙くん・・!。」

鋼 牙=「俺を信じてくれ!。」

かごめはうれしかった

だが 次の鋼牙の言葉でがっかりした

鋼 牙=「そのかわり、目的を果たしたら、おめえに付きまとっているそこのバカ犬を思いっ切りたたきのめしてやるから安心しろ!。」

かごめ=「えっ!?。」

犬夜叉=「バカ犬とは何だーヤセ狼!かごめに付きまとっているのはてめえの方だろーがっ!?。」

「そんなに戦いたいのなら今すぐ俺の方から叩きのめしてやるぜ!?。」

と 

犬夜叉は鋼 牙に対して怒ったが

かごめ=「だっダメよそんな事しちゃ、人間を攻撃しないでよ!。」

鋼 牙=「ははは、何言ってるんだ かごめ、そこのバカ犬は人間じゃねえだろ?だから問題ねえよ!。」

かごめ=「そりゃ確かに犬夜叉は人間じゃないけど・・。」

犬夜叉は二人から無視された!

鋼 牙=「そんじゃ 元気でな かごめ! あばよ バカ犬!。」

鋼 牙はつむじ風と共に去っていった

銀太・八角=「かごめ姉さん・毎度ながらいつもどおり失礼いたしやす。」

どこからともなく現れた二人が、狼達と共に犬夜叉一行を通過していった

犬夜叉=「てめえ またバカ犬とは何だーー!待ちやがれヤセ狼!。」

横で かごめは元気のない表情で

かごめ=「はーっ疲れた!。」

犬夜叉=「俺から逃げ切れると思うなよ鋼 牙ーーっ!。」

犬夜叉は鋼 牙を追いかけようとした、


だが弥勒が止めた

弥 勒=「犬夜叉、待てっ!。」

犬夜叉=「何だ弥勒?。」

弥 勒=「みなさん、何か重要な事に気が付きませんか?。」

かごめ=「えっ・・?。」

かごめ・珊瑚=「よく分からないけど?。」

犬夜叉=「俺はもっとわからねえぞ?。」

弥勒は鋼牙が去っていった方向を指さした

弥 勒=「鋼 牙が走っていった方角です。」


かごめ=「それがどうかしたの?。」

弥 勒=「彼は丑寅(北東)の方角へ行った事です 、それに 目的を果たす と言った事です。」

かごめ=「それがどうかしたの?。」

弥 勒=「ほら、あれですよ・・・!。」

かごめ=「あっ・・・!。」

珊 瑚=「そうか 奈落!。」

犬夜叉=「!!。」

かごめ=「確か猿神様が 丑寅の方角へ とてつもなく強い妖力が移動していったと言ってたわよねえ・・・!。」

珊 瑚=「そういえば・・・!。」

弥 勒=「それだけじゃありませんよ、。」

「数日前に、桔梗の気配と死魂虫の目撃がありましたから・・・。」

かごめ・珊瑚・犬夜叉=「間違いなく 奈落は丑寅の方角にいる!。」



みんなは確信した!

犬夜叉=「だったらこんな所でのんびりしている暇なんかねえぜ!さっさと奈落をぶっ倒しに行こうぜみんな!。」

珊 瑚=「そのとうりだよ!。」

犬夜叉=「おーーし、きまりっ!行くぜ!。」



犬夜叉に勢いがついた


だが かごめはうかない表情をしている

犬夜叉=「どうしたかごめ?。」

かごめ=「・・・・・うん・・・・・・・・・!。」

犬夜叉=「奈落との戦いが不安になったのか?。」

かごめ=「・・・・・・・・でもねえ・・・・・・!。」

犬夜叉=「安心しろかごめ!。」

かごめ=「えっ!?・・・!。」


犬夜叉はかごめの肩にやさしく手をまわした


そしてキザな言葉で・・・

犬夜叉=「おめえは必ず この俺が守り抜いてやる。」

「だから怖がる事は無いぜ!。」

かごめ=「・・・・・・・・・・・・・!。」

犬夜叉の顔があまりにも近くにきたので ドキッとした。

かごめの顔が赤くなった!

しばらくの間2人は停止状態

かごめ=「・・・・・・・・・・・。」

この時代にやって来たばかりの頃はあまり犬夜叉のことは気にならなかったけど、今では違う。

長い間一緒に旅をしてきたせいで近親感がわいてしまった。何かあっても彼のことが気になってしまう。

とうぜん 

近寄られてしまうと も〜〜っと気になる、恥ずかしい!



だから、

この恥ずかしさに耐えきれなくなり、

犬夜叉を両手でつっぱねた。


かごめ=「ばっばかっ・・、もう少し離れてちょうだい!。」

犬夜叉=「・・・・・おっ・・・と・・・・・・!。」

Part 6

かごめの言葉が停止している

犬夜叉は再びかごめの体に少しくっつく程度に 左側に寄ってきた

かごめ=「・・・・・・・・・・・・。」

犬夜叉=「・・・・・そりゃ確かに 奈落の野郎は卑怯な手口ばかり考えやがるから、実際 何が起こるかわかんねえけど・・・・・・。」

「今の俺の実力なら大丈夫!龍骨精や大獄丸との戦い覚えてるだろ?。」

かごめ=「う・・うん。」

犬夜叉=「あれのお陰で随分強くなったけど、

その後もいろいろやったから(雲母との夜の練習も含めて) 

もっともーっと強くなてしまったんだぜ、これ以上の心配は無駄だぜ!。」

かごめ=「・・・・・・・・・・。」


犬夜叉は右手をかごめの右肩にまわした。かごめはなにも言わない、抵抗しなかった。でも、気になったのか ちらっと犬夜叉の左手の方を見た

犬夜叉は左手をかごめの左肩においた、よって かごめの背中と犬夜叉の体がくっつく状態になった


これでもかごめは嫌がらなかった

犬夜叉=「信じろ・・・・・・。」

かごめ=「・・・・・え・・・・・・・・・!。」

犬夜叉=「俺を信じろ・・・信じてくれかごめ!。」

かごめ=「・・・・・うん・・・信じてるよ犬夜叉・・・・。」

犬夜叉=「これから何が起こっても俺から離れさえしなければ、どんな敵も片っ端から振り払ってやる!。」

かごめ=「・・・・・うん・・・・・・・・・!。」

犬夜叉=「当然、奈落なんかに直接手出しはさせねえ!。」

かごめ=「・・・・・・・・・・・・・・。」

犬夜叉=「お前は俺の大切な・・・・・なんだからな・・・・。」

かごめ=「・・・の大切な・・・・・なんだからな・・・って・・・・・・、犬夜叉・・・!。」

かごめは犬夜叉の顔の方を見た、2人は目と目があった

いつの間にか犬夜叉の体が かごめの頭に回り込む体制になっている

お互いの顔は 30センチの距離に接近

かごめ=(ああ〜〜〜っあたしが(自分の顔が) 何だか犬夜叉の顔に吸い寄せられそう・・)。

かごめ=(これって、あたしの方から近寄ってるというの?それとも犬夜叉の方からなの?なんだか不思議な感覚!)。

犬夜叉=「・・・・かごめ・・・・・。」

かごめ=(そんな見られ方しちゃったら・・)。

かごめ=(拒否できなくなるじゃないの・・!)。

かごめは、自分の左肩の上に置いている犬夜叉の左手の上に、自分の右手をそっと添えた

お互いの顔は 20センチの距離に接近!


かごめは目を閉じた!

かごめ=「・・・・い・・・・犬夜叉・・・・・っ。」

かごめは完全に犬夜叉を受け入れ体制モード!

この時、ふたりのすぐ後ろの方にいた弥勒と珊瑚は

珊瑚=「ちょっと法師様!。」

弥勒=「なんですか?今いいところなのに?。」

珊瑚=「いいところって・・、何考えてんの?!。」

珊瑚は弥勒を軽蔑の表情で見た。

そして弥勒の手を引っ張ってかごめ達と反対方向にある茂みへ行こうとした

珊瑚=「ちょっと・・、あっちの茂みの方に行きましょ!。」

弥勒=「!。」


弥勒は動こうとはしなかった

珊瑚=「どうしたの法師さま?。」

弥勒は珊瑚の手を両手で握った しっかりと!

弥勒=「すまない・・珊瑚、いまはだめなんだ!。」

珊瑚=「・・・・えっ・?。」

弥勒=「せっかくお前の方からさそってくれるのは有り難いのだが、

いま お前と深〜〜い接吻をする気にはなれんのだ、

どーしてもというのなら ここでやっても構わないのだが?。」



これを聞いた珊瑚は

珊瑚=「誰がそんな事言っとるかっっ!!?。」

珊瑚=「かごめちゃん達をふたりっきりにさせたいから、エンリョして草むらに 一緒に隠れようとしたんだよ、わかってんの このスケベ法師っっ!?。」

珊瑚は弥勒のほっぺたを思いっ切りつねった!

弥勒=「痛った〜〜〜い ではありませんか珊瑚・・・・・・・・・・・・・!。」

(!)

この出来事に かごめと犬夜叉は振り返った

犬夜叉=「・・・・・おっ・・・・・・・・・!。」

かごめ=「あっ・・!。」

珊瑚=「・・・・・へっ・・・・・・・・・!。」

弥勒=「・・・・・!。」

この4人は固まった、かごめと珊瑚は顔が真っ赤

かごめ=「あっ・・珊瑚ちゃん、この独楽がね・・・・・。」

珊瑚=「・・・・・うんっ・・・珍しいと・・・思うよ・・・!。」

邪見の心の声=「なーーに訳わかんない事やってんだこいつらは?・・・・・。」

りんの心の声=「りんにもサッパリわかんない・・・・・・・・。」

Part 7

邪見はこれらの様子から、犬夜叉一行は自分達の正体に気付いていないと安心した。

だから

邪見=「さて・・・用が済んだから帰るか!。」

りん=「はーーーい!。」

謎の旅芸人に変装した2人はその場から逃げようとした


でもその考えは甘かった」

犬夜叉の手が ひょいっと!

犬夜叉=「おいっ   てめーらどこ行くんだよ?。」



邪見はアセアセあせった声で

邪見=「・・あっ  そのお〜〜、ちょっと帰ろうとしたんだけど、わしら忙しいから!。」

犬夜叉=「なんで帰るのに ちょっと て言うんだよ?てめえ頭変だぞ?。」

邪見=「ちょっと言い間違えただけじゃないか、五月蠅いぞ!。」邪見は開き直った言い方をした

犬夜叉=「ほおーーーっ、開き直ったーーってか?。」

邪見=「そうだ 文句あっか!?これ以上は口きいてやんないぞ!。」



すると犬夜叉は


がばーーっと邪見のかぶり物をとった!



邪見=「あ゛ーーっ゛!!?。」

りん=「うわっ!?。」

犬夜叉=「もう正体バレてんだよ邪見!これ以上は口きいてやらないんじゃなかったのか?。」

邪見=「・・・・しまった!?。」

犬夜叉=「鋼牙と出会ってしまって気分悪い思いしたから、気晴らしにてめえらの演技に付き合ってやったとゆーのに、感謝しろよ!。」

かごめ=「犬夜叉の言う通りよ、あたしのリュックから他にも盗んだ物があったら返してちょうだい!。」

犬夜叉=「早くしないと後が大変だぞ!?。」


犬夜叉が指をポキポキ鳴らして迫力イッパイ!


邪見は怖くなって言い返せなくなったみたいだ


犬夜叉が邪見の頭をぶんなぐろうとした時


りんが2人の間に割って入った


そして自分でかぶり物を取った!



りん=「おねがい、やめて!。」

犬夜叉一行は りんの行動に一番驚いた!

犬夜叉一行=「なんで人間の女の子が!?。」

弥勒=「邪見、お前が誘拐してきたのだな?白状しないと風穴直行だぞ!?。」


弥勒は この犬夜叉の物語に初登場した時みたいに荒っぽくて乱暴な態度をしている



邪見=「ちっ 違うわいっ、そいつが(りんが)勝手についてきたんだ!。」

珊瑚=「うそ言うんじゃないよ!。」


珊瑚は飛来骨で頭を コンコンと小突きながら言う



弥勒=「ーーーーって、なんで私の頭なんですか珊瑚?。」

珊瑚=「あっゴメン法師さま、ちょうどいい高さにあったもんだからつい間違えて・・・;;。」

弥勒=「緊張感が途切れてしまうようなことしないで下さい。」



珊瑚と弥勒はミニコントをやってしまった、、ようにもみえるが、


これが逆に りんがしゃべりやすくなるような環境をいつの間にか作り出していたのだった。



りん=「ごめんなさい、あたしが邪見さまを止めなかったからこんなコトになってしまって・・・、本当にご免なさい みなさん。」

かごめ=「あなたが謝るコトないわよ、さあ、あたし達と一緒に帰りましょう!?。」


かごめはしゃがんで りん の肩に手を置いた 





りんは手をどけた



りん=「あたし、殺生丸さまと一緒にいなきゃいけないの。」

犬夜叉一行=「え゛ーーっ、せっ・・・。」

犬夜叉=「殺生丸だとーーっ!!??。」

珊瑚・弥勒=「あの殺生丸が人間と一緒にいるなんて信じられない。」

りん=「ほんとうだよ、あたしの言うことを信じて!。」



犬夜叉は邪見の頭をつかんで

犬夜叉=「てめえが そー言うように仕込んだんだな(りんに)?なんて悪いやつなんだ!。」

邪見=「なんでそーーなるの?。」


犬夜叉が顔の前で鋭い爪をたててるもんだから、邪見は汗の出し放題!



「このピンチを何とかして切り抜けなければ、!」と邪見は考えたので

邪見=「ほんとうだよ、あたしの言うことを信じて!。」


つい りんの声と態度をマネしてしまった、うるうるなみだの目をして!



「ドコッ!!。」


犬夜叉のゲンコツが炸裂した!



犬夜叉=「気持ちわりいんだよ!。」

弥勒=「やはり今すぐ風穴直行にした方がいいみたいだな。」

邪見=「わ゛ーっ゛それだけはやめてー!。」


邪見は暴れたが身動きがとれない、犬夜叉に頭をつかまれているため



そこへりんが



りん=「これ以上の乱暴はやめて、邪見さまがかわいそう!。」

犬夜叉=「おめえこんなやつかばうの間違っているぞ。」

かごめ=「そうよ あなたはこの邪見にダマされているのよ!。」

りん=「そんなことないもん。」

珊瑚=「そんな言い方しかできないなんて、よっぽどヒドイ脅されかたしているんだね 。」


犬夜叉一行は りんの言うことを信じていない



しかたないので

りん=「だったら、殺生丸さまに聞いてみたらいいと思うよ。」

犬夜叉一行プラス邪見=「はあ???。」

Part 8

みんな りん の言葉の意味が理解できない

デタラメだと思っている

邪見=「こりゃりん、いい加減な事言うな、殺生丸様がお前如きに予定を早めて駆けつけてくるワケなかろう!?。」

「まっ、この場所に来られるまで あと1日もあるから無理だと思うが奈落・・ではなくて思うがな!。」

りん=「いいえ、殺生丸様は必ず すぐ来てくれる、。」

「殺生丸サマー、あたし信じているよー!。」

りんは空に向かって大声で叫んだ

犬夜叉=「なにっ殺生丸がこの場所に来るのか!?。」

かごめ=「でも あと1日もあると言ってるけど?。」

珊瑚=「それは分からないよ、彼は光の早さで移動出来る能力があるからね。」

弥勒=「珊瑚の言うとおりだと思いますよ、もしかしたらすぐそこまで来ているかもしれませんよ。」

犬夜叉=「だったらちょうど好都合じゃねえか、奈落とやりあう前のいい練習になるぜ!。」

かごめ=「ちょっとぉ犬夜叉、なに無駄な事考えてんのよ?。」



かごめは あのとても強い 強すぎる奈落と戦うのに万全の準備をしていきたいと考えていたので、

今殺生丸と戦ってダメージを受けせっかくの奈落退治のチャンスを逃しては大変、犬夜叉の事を心配している。 


それと同時に、


出来れば 殺生丸一行と一緒に戦いたいと心の中では思っていた。 


でも、今の両人の性格からみると



「やっぱり、無理があるかな・・・。」

・・ではないかと不安になる。



これをポジティブにみると



犬夜叉は爆流破!(今のところ金剛槍破は使えないという設定)という破壊が得意な攻撃中心タイプ、


殺生丸の方は 奈落のショウキなどの毒にやたら強い 防御中心タイプ、   


この2人の超パワーがあれば大丈夫では?


殺生丸に鉄砕牙を持たせれば、攻撃・防御の両方が完ぺきににるようだが、それでは犬夜叉が戦力ダウンしてしまうのではないか? 


仕方ないので犬夜叉には鉄砕牙、殺生丸には天生牙+超越な刀闘鬼神 を使ってもらう。



などと大胆なコトを思っているようだが



かごめの知的な考えとは対照的に、犬夜叉は相変わらず野生児的な事を考えていた。


「強い奈落と戦う為には やっぱ準備運動が必要だぜ!。」

「都合のいいことに殺生丸の方から出向いてくれるみたいだし、あいつを叩きのめしてからの方が 気分良くやれるぜ!。」

「かごめは、俺とヤツ(殺生丸)が仲良くなって欲しいと思っているようだが、、。」

「膳を囲んで2人仲良く食事なんて まっぴらゴメン!、お箸で イモの煮っ転がしを奪い合ってたほうが 性に合うってもんだぜ!。」



相変わらず単純思考。2人の考えは合わない



そばにいた弥勒と珊瑚も、すべての雰囲気は解っているようなので、ため息をついている。


弥勒と珊瑚=「どーしたら良いものか・・・。」




すると、


後ろから七宝がイキナリ割り込んできて

七宝=「なんじゃ このでかい妖気は!?。」

みんな=「!!!。」

りん=「殺生丸さまだ!。」



犬夜叉一行にとっては 超難問のあのお方がやって来てしまったようだ


りんには 最愛の方と数日ぶりに会えるので嬉しいかぎりだけど!


邪見の場合はどちらでもない。



蛍光色の竹色の光の玉が帯を成して遠くから猛スピードでこちらに接近し、

乱暴に邪見の前を通過したかとおもうと、りんの 手前で急停止、静かなる姿の現し方をする、


戦国時代の貴公子の表情で手(らしきもの)をそっと りんの肩に置く。



殺生丸=「役目ご苦労、 危ないから下がっているんだ。」

りん=「はっ はいっ、殺生丸さま!。」


誉めて貰ったので りんは嬉しい


邪見は「わしが犬夜叉一行を足止めしたというのに、なんで誉めてくださらんのだ?

それにここへやって来るのが1日早いようだが??。」

心の中で考えていた


すると、


殺生丸=「邪見 うるさいぞ!!。」


何も喋っていないのに おこられた

邪見=「な なんで、ワシ一言も文句たれていないのに?。」



殺生丸は邪見に注意を言うと 合間を作らず、かごめの方をにらんで喋りだした

殺生丸=「そこの巫女、四魂のカケラの気配は この先どの辺りからするのか教えろ?。」

かごめ=「あ・・・あそこに小さく見える白霊山に少しと、その後ろの山からはもっと沢山感じるけど・・。」


かごめは殺生丸の迫力を間近にしているので怖い、でも 四魂のカケラを感じ取る力は健在だ



犬夜叉=「おい かごめ、さっきまで俺達にはそんなこと(白霊山に少しと、その後ろの山からはもっと沢山感じる)ひとことも言ってなかったじゃねーか、なのに何でこんなヤツに先に喋るんだよ!?。」


犬夜叉は不満いっぱい・・!


かごめ=「だって・・・ついさっきまでは白霊山だけしか感じなかったんだもん 仕方ないでしょ犬夜叉?。」

犬夜叉=「おまえなあ〜〜っ!。」

弥勒=「そういえば白霊山の後ろには赤霊山という もうひとつの聖なる山があると聞いた事がありますが。」

珊瑚=「そこに突然沢山のカケラの気配が現れたというコトは、白霊山の方には七人隊 赤霊山の方には奈落がいる ということになるな!。」

七宝=「ありえるじゃろうな!。」

犬夜叉=「・・・!!!。」




これらを聞いていた殺生丸は、目を閉じて


殺生丸=「フッ、収穫あったか・・・。」

と 静かに声を漏らす


犬夜叉=「どういう意味だ殺生丸!?。」


犬夜叉は質問をしたが殺生丸はこれを無視、りんの方に目を向ける


殺生丸=「りん、わたしの懐へくるのだ、そして しっかり捕まっていろ!。」

りん=「はいっ、殺生丸さま!。」


りんは訳も聞かずに素早く行動する


犬夜叉一行と邪見は、この理解しがたい殺生丸とりんの行動に?  

/はてなマークしている。


かごめ=「なんで女の子が(を)?。」

犬夜叉=「何考えてんだこいつ(殺生丸)は?。」



周りの言動がまったく眼中にない殺生丸


今度は闘鬼神を抜くと それをかごめの方に向けた!


かごめ=「えっ なんであたしが狙われるの??。」

ミロサン=「犬夜叉ではないのか!?。」



これに犬夜叉は


犬夜叉=「へっ、かごめみたいな弱いヤツ相手にしても意味ねえぜ、そんなヒマあったらこの俺様と早くやりあおうぜ!本格的な妖怪さんよお?。」


挑発的な言葉を浴びせる



こんなコトを言われたが犬夜叉への無視は継続中、かごめの方ばかり見ている


かごめは 心の中では怖くてたまらない、顔には出していないけど



邪見は心の中で、「殺生丸様のお考えがよくわからん!。」


と考えてしまった



突然  殺生丸は頭を動かさずに邪見に命令する


殺生丸=「邪見 すぐにアウンを連れてこい。」


邪見は意味の解らない事が連発するのでついていけない、返事が言えない



しばらくすると、


殺生丸が かごめに向かって突進した、りんを抱かえたまま!


かごめ=「そんな!!。」

犬夜叉=「アブねえかごめ!。」


犬夜叉はかごめを持ち上げて避難する、間一髪よけるコトに成功。

犬夜叉=「ふうっ ギリギリだぜ!。」

かごめ=「あ ありがとう。」



かごめは無事だった、犬夜叉一行にも被害は無かった


殺生丸は かごめの頭のすぐ上を通過

邪見は置いてけぼりをくらう


邪見=「殺生丸様〜〜おいてかないで〜!。」


追いかけようとしたら、殺生丸の樟気のムチでパンチされる

彼はいつの間にか足の裏からも樟気のムチを出せるようになっていた



邪見=「・・・・・さっさと阿吽とりに行けってコトですね、はいはい分かりましたよぉ〜。」


ブツブツ言いながら反対方向へ去っていった。


どうやら殺生丸は犬夜叉一行から奈落の有力情報が入ったと判断したのであろう、彼の進路に何も無かったかのように無表情で空中飛行している



成り行き上とはいえ、

りんは殺生丸の懐に入れてもらえているので 嬉しくてたまらない



りん=「殺生丸さまの ここって、こんなに気持ちよくて暖かいなんて 想像以上!。」

りん=「大  だいすきです殺生丸さま。」

りんは 幸せ気分が満タンで殺生丸と一緒に飛行している。





いっぽう こちらでは、



弥勒=「さて、我々も急ぎますか?。」

珊瑚=「奈落の居場所が分かったとなれば なおさらだね。」



ここで珊瑚は犬夜叉がいつもと違う表情になっているコトに気付いた


珊瑚=「ちょっと どーしたの犬夜叉?。」

犬夜叉=「かごめ、。」

かごめ=「いきなりどうしたの?マジ顔で?。」

犬夜叉は体を かごめの右斜め前にくっつけて


犬夜叉=
「俺のフトコロに入ってしがみつけ、服の中に入るんだ、 これから全力で白霊山and赤霊山まですっ飛ばすからな、その方が安全だぜ!。」

「途中で おまえに万一の事があったら大変だからな。」


超マジ顔で迫り説得する犬夜叉



かごめ=「えっ・・あたしの事心配してくれてるの?。」


いつもより遙かに紳士的でカッコイイ顔で すぐ間近まで迫っているので、恥ずかしい、



かごめは 顔を赤くして照れた!



かごめ=「う うん そおさしてもらお っかな・・?。」


テレれたまま返事をすると、

犬夜叉が肩に手を置いた



かごめ=「・・やっぱり 恥ずかしいな・・・。」


もう照れ過ぎて顔真っ赤!




すると、犬夜叉がいつもの表情に戻って かごめの顔をのぞき込んだ



犬夜叉=「なに照れてんだよ かごめ?。」

突然の変化に かごめは「へっ?!?。」

犬夜叉=「ジョーダンに決まってんだろ、殺生丸のマネしただけでい!さっさと行くぞ!。」

「かごめを服の中に入れてたら 動きにくくてたまんねえぜ!。」


犬夜叉はかごめに謝りもしないで平然と歩いて行った。



かごめはちょびっと キレかけているみたい。



珊瑚=「ちょっと犬夜叉、かごめちゃんにそんなコトしてもいいの?。」

弥勒=「いけませんねえ、おすわり をくらっても知りませんよ!。」

七宝=「ナンマイダーになっても知らんぞ。」




その時 下向き姿のかごめの口が開いた


かごめ=「お・・・・・。」

弥勒=「うわーーとうとうきちゃいますか、例のお決まりの言葉が?。」




次の瞬間


かごめは全力で犬夜叉の所へ走っていった


弥勒=「かごめ様は 近くで強力にやりたいようですね。」

珊瑚=「よほど怒ってるんだね・・・。」



かごめは犬夜叉の前に立ちはだかった


犬夜叉=「なっ  なんだよ ?。」

かごめ=「犬夜叉〜〜っ。」

七宝=「ついに出るか、破壊力抜群の おすわりが!?。」



かごめは、犬夜叉をにらみつけて、次の言葉を発生させた






























































かごめ=「お手っ!。」



犬夜叉=「へっ??。」


かごめはしゃがんで手を出す

犬夜叉は反射的に犬っころポーズをとってしまう

犬夜叉は[おすわり]をくらうとばかり思っていたので、  

突然犬っころ扱いされても怒らなかった


ただし、


しばらくの間だけだけど◇




=「完結!。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓2003/01/17(金) ↓2003/03/09(日) ↓2003/04/14(月) ↓2004/10/07(木) ↓2005/01/06(木)□□


 

 

inserted by FC2 system